虫武一俊さんの歌
2010年 10月 20日
題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。
虫武一俊さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。
035:金
廃ビルの影うつくしくなにものにもいつしか訪れる黄金期
037:奥
深淵の奥の椅子からほほ笑みを向けられているように寂しい
045:群
はじまりのちいさな群像劇をいま見守ることができうるすべて
057:台所
見張り台所長の席に丁寧に割られた落花生の殻たち
073:弁
口が開けっぱなしになって雄弁な膝から下は海を見ている
☆089:泡
少年よ深紅の泡を前にしてなおも慈愛に踏みとどまるか
096:交差
目の前を交差していくものたちに待ってほしくて退がっただけだ
虫武一俊さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。
035:金
廃ビルの影うつくしくなにものにもいつしか訪れる黄金期
037:奥
深淵の奥の椅子からほほ笑みを向けられているように寂しい
045:群
はじまりのちいさな群像劇をいま見守ることができうるすべて
057:台所
見張り台所長の席に丁寧に割られた落花生の殻たち
073:弁
口が開けっぱなしになって雄弁な膝から下は海を見ている
☆089:泡
少年よ深紅の泡を前にしてなおも慈愛に踏みとどまるか
096:交差
目の前を交差していくものたちに待ってほしくて退がっただけだ
by yuaruhi
| 2010-10-20 19:05
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