鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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いちばん星2010 (その1)

題詠blog2010を完走したみなさまの歌から、いちばん星を集めました。
お題順に並べました。 001 から 050 までです。

細かい作業だったので抜けや間違いがあるかもしれません。
見つけたらご指摘下さい。訂正いたします。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆001:春(理阿弥さん)春泥の野を越えきたる子は我の胸で眠りぬ柔らかきかな

☆001:春(お気楽堂さん)意味なんて考えないでうふふふふって顔してごらん春なんだから

☆001:春(今泉洋子さん)はろばろと睦語りする蝋梅のこゑに聴き入る春のあけぼの

☆002:暇(EXYさん)休日の 西日差す部屋 烏龍茶 一口飲んで 暇もてあます

☆002:暇(飯田和馬さん)学校のうさぎよ馬鹿であってくれ暇な一生(ひとよ)に堪えきれるほど

☆002:暇(小林ちいさん)暇ですか 桜がきれいだそうですよ誘ってくれてもいい午後ですよ

☆002:暇(わたつみいさなさん)暇ですねえそうですねえって春を恋う中くらいの熊になりたい

☆003:公園(ひめじょおんさん)カメ公園かめがいるからカメ公園いなくなったらただの公園

☆004:疑(髭彦さん)疑ふと信ずることの間をば歩みて行かむ六十路の旅も

☆006:サイン(時坂青以さん)うしろから トントン トトン トントトト それは授業がつまらんのサイン

☆007:決(あかりさん)後悔はしないと誓う決めたのは自分だ西の空に夕焼け

☆007:決(新田瑛さん)稲妻が世界を分かち終えるまで決して瞼を閉ざさぬように

☆007:決(こなつさん)今日こそは己に嘘はつくまいと / / 心に決めて髪を結う朝

☆009:菜(tafotsさん)黄蝶ニ頭菜の花畑に紛れゆき友だちはまだだぁれも来ない

☆009:菜(櫻井ひなたさん)鈍感で野菜嫌いなあんなヤツよりもめちゃくちゃ幸せになれ

☆009:菜(星桔梗さん)愛し子の名前に菜がつくそれだけで優しい人になりそな気がする

☆009:菜(だったんさん)いちめんの菜の花畑に立つ祖母と幼い私を撮ったのは誰?

☆011:青(市川周さん)青い地球(ほし)モノクロで視るライカ犬(そんなことよりペディグリー・チャム)

☆012:穏(揚巻さん)ほの白き障子に影の滲むごと言葉を宿す不穏な鎖骨

☆012:穏(久野はすみさん)ごくまれにオーダーをするチョコパフェの、この優しさは穏やかでない

☆013:元気(すいこさん)「元気です」嘘ですときどきほんとです頑張ってます生きてるんです

☆013:元気(zoeさん)夜明け前の空の蒼さにETは元気をもらい菜の花たべた

☆014:接(水沢遊美さん)キスでなく接触事故と言い張りし唇のこと消えない消せない

☆014:接(ひぐらしひなつさん)接骨院廃業を告げて玄関にまだあたらしき筆跡がある

☆015:ガール(はじめさん)ファミレスでケラケラ笑うガール達素顔を見せるほんのひと時

☆015:ガール(龍翔さん)「マテリアル・ガール」の意味は知らないが、きっとあなたはそれだと思う。

☆015:ガール(夢雪さん)唇にメロディ刻む夕暮れに永井真理子の「ミラクルガール」

☆015:ガール(bubbles-gotoさん)のぼるあわひとつひとつにエレベーターガールいるよな炭酸水を

☆016:館(橘 みちよさん)閉館の放送ひびく館内にうごき始める異質な時間

☆016:館(桶田 沙美さん)ギャルの街渋谷に白い洋館を建てて午後の紅茶を一杯

☆017:最近(子帆さん)最近の君はたとえば良い意味でぷっちんぷりん・ぷち・あ・ら・もーど

☆017:最近(五十嵐きよみさん)最近は彼女のほうが熱心に背番号10を応援している / Ferrando

☆019:押(秋月あまねさん)さくらばな言わない方がよかったとまた閉じておく さくら押しばな

☆020:まぐれ(一夜さん)気まぐれな娘の態度責めながら 自分自身の気まぐれを問う

☆025:環(野州さん)別れ際ハンカチを振るひともなく環境センター前のバス停

☆026:丸(藤野唯さん)雨粒を丸くはじいて私たち今日はどこまで出かけてみようか

☆027:そわそわ(じゅじゅ。さん)はらはらの母そわそわの祖父母たち見守る先に幼な子の笑み

☆027:そわそわ(如月綾さん)バカみたい 一日そわそわしてたって誕生日なんて誰も知らない

☆028:陰(のわさん)物陰に隠れて君を待っている気づかなければ僕などいない

☆030:秤(富田林薫さん)月旅行はじまる朝にわたくしは兎の秤をなくしたようだ

☆031:SF(七十路淑美さん)江戸の世にSF作家居たとしてスペースシャトルを書いただろうか

☆033:みかん(松木秀さん)今年もう中学生になる姪がばりばり食べる温州みかん

☆033:みかん(コバライチ*キコさん)窓際の壁へと影を折り曲げて君はみかんの皮を剥きおり

☆033:みかん(Yoshさん)雪合戦 形勢不利でポケットに入れてた冷凍みかんを投げる

☆033:みかん(新井蜜さん)十日置きに箱のみかんを送りくる義母と僕らの心理戦争

☆033:みかん(キキさん)そばかすがかわいいよっていいながら荷物にみかん、しのばせる母

☆034:孫(シホさん)クラス会 行かないと言う 母の理由 孫の話で 盛り上がるから

☆036:正義(生田亜々子さん)大勢が正義と叫んでいる正午三角錐の上でダンスを

☆036:正義(村上きわみさん)少年に正義かすかにきざす日は消毒液の泡をさびしむ

☆037:奥(菅野さやかさん)私には母直伝の奥義あり どんなときにも笑ってなさい

☆037:奥(たざわよしなおさん)路地奥のライブハウス探し、放つべき言葉探し未だ火曜日

☆039:怠(山桃さん)秋みのり準備おさおさ怠らぬ盗人萩(ヌスビトハギ)の待てる草原

☆040:レンズ(蓮野 唯さん)コンタクトレンズはずして告白をしたらはっきり好きだと言えた

☆040:レンズ(青山みのりさん)世の中のすべての人へわたくしがみえないレンズを配って欲しい

☆041:鉛(行方祐美さん)鉛筆の木を語りゐつ雨やかぜのにくらしきほど近い窓辺に

☆041:鉛(眞露さん)青黒く錆びた鉛のかたまりを流せぬままにまた酒を飲む

☆042:学者(希屋の浦さん)公園の学者面したおじさんはねっとりした声出して笑った

☆043:剥(梅田啓子さん)ポンカンを剥けば果汁のほとばしり高知は娘のふるさとになる

☆043:剥(まといなみさん)兄はどんどん少女になるし子宮からあたしは絆創膏を剥がすし

☆044:ペット(夏実麦太朗)何をするでもない春の休日にペット売り場の犬を見ている

☆044:ペット(只野ハルさん)寂しいとひとりごと聞かせてたペットショップの猫たちぼくを見てない

☆044:ペット(原田 町さん)ペットボトルいまだ並べし家ありて猫年のわれ足早に過ぐ

☆044:ペット(穂ノ木芽央さん)おはやうのトランペットの絶えてなほ丘の上(へ)の樹に花は咲きけり

☆045:群(氷吹郎女さん)群れている小魚のなか悠々と通り過ぎてく鮫になりたい

☆046:じゃんけん(小倉るいさん)いつもきみを追いかけていたいじゃんけんをしなくても僕は春の鬼

☆047:蒸(帯一鐘信さん)あの入道雲の下ではコンビニの蒸しパンたちが蒸されてるのか

☆049:袋(青野ことりさん)漏れぬようほんの少しも漏れぬよう袋の口をぎゅっと縛った

☆050:虹(遥遥さん)虹色の虹を見たのと言う君に色についてを語る夕暮
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by yuaruhi | 2010-12-29 12:21 | いちばん星