鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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題詠blog2008まとめ

題詠blog2008で詠んだ歌をまとめてみました。


参加表明  昨年は半ばで折れた今年こそ走り切るぞの参加表明

001:おはよう  散々に言い合いをした次の朝さらりと言ってのけるおはよう
002:次  次は無い幾度言われてきたことか次は無くとも我ここに在り
003:理由  理由など後から付いてくるものと一眼レフのカタログに見入る
004:塩  古の塩の道とふ国道に融雪塩を大量に撒く
005:放  なめらかな放物線ではないけれどキャッチボールはつながっている
006:ドラマ  いつか見たドラマのような結末を夢の続きに期待している
007:壁  どうしても破れぬ壁は登ったり下を掘ったりする手もあるさ
008:守  衝動で買ってしまった守り札何に怯える衝動なりや
009:会話  スタートが肝心などとうそぶいて英語会話を始める四月
010:蝶  激しさとなめかましさと危うさを背負いて蝶は暮れの空行く
011:除  残酷な未来を予見させぬようまっすぐ白く咲く除虫菊
012:ダイヤ  箱の中眠るダイヤは起きる気も無く我もまた起こす気も無し
013:優  嬉しさを悟られぬよう下を向き準優勝の盾を授かる
014:泉  肩こりと腰痛に効く温泉に四時間かけて電車で向かう
015:アジア  世も末と少なからぬ人思うらんアジアの果てまで届くボジョレー
016:%  120%などあり得ない100%でようやく奇跡
017:頭  私は特別頭は良くないと東大卒は自慢げに言う
018:集  雨粒を一粒一粒一粒一粒集めて集めて海をつくった
019:豆腐  うたかたの利尻昆布の切なさは豆腐の白さを乗り越えてゆく
020:鳩  境内に群れなす鳩は各々のリズムを保ち豆をついばむ
021:サッカー  新しいサッカーシューズが嬉しくて闇雲に走る少年だった
022:低  低すぎる空を突き抜け突き抜けて伸びよ竹の子とがったままで
023:用紙  何書こう問題さえもわからない白い明日の答案用紙
024:岸  彼岸には田舎へ帰るつもりにてみやげ話をカバンに詰める
025:あられ  一袋いっぱい百円欠けあられその欠けゆえにひときわ美味し
026:基  基本の基よりも手前に戻されてスタート地点もわからないまま
027:消毒  傷むほど早く治ると錯覚し消毒液をたくさん使う
028:供  仏壇に供えたキュウリの馬に乗り黄泉の入り口ツアーもいいね
029:杖  あまりにも夢が沢山ありすぎる魔法の杖は一本でいい
030:湯気  久々の鍋はしゃぶしゃぶ嬉々として湯気の間に間に交わる箸々
031:忍  この土地はかつて忍者の住んだ里今は私の住んでいる街
032:ルージュ  笑わせてくれる最後の最後までルージュで書いた別れの言葉
033:すいか  一粒の種が一渦の銀河ならすいかみたいに宇宙はまるい
034:岡  岡山と広島どちらが近いのかすぐに調べるきっと忘れる
035:過去  十数年ぶりに出会ったチーママに過去への記憶が加速してゆく
036:船  ゆっくりと岸を離れる遊覧船大きく手を振る見知らぬ同士
037:V  VとB間違えたってそのままに喋ればいいさきっと通じる
038:有  提出日だけ空欄で仕舞い込む有給休暇届出用紙
039:王子  何にでも王子と付けて幸せに跳び箱王子計算王子
040:粘  納豆にもしも粘りが無かったらこれほど好きでは無かっただろう
041:存在  おもむろに空が二つに割れたなら神の存在信じてやるさ
042:鱗  言いたくても言い返せないもどかしさ逆さ鱗の一つも欲しい
043:宝くじ  番号がかすりもしない宝くじかすってるよりむしろ幸せ
044:鈴  各々は良き音の鈴を持ちたれど彼の人の首に掛ける者無し
045:楽譜  フルートのソロが始まりホッとして次に備えて楽譜をめくる
046:設  設計図何枚書いても結局は安い方から二番目になる
047:ひまわり  びっしりと種を抱えたひまわりは諦めたように頭を垂れる
048:凧  でたらめな風を受け止めきれぬなら凧よゆっくり降りておいで
049:礼  年配のあなたの深い一礼を私は忘れる事が出来ない
050:確率  無駄な事わかっているが七日後の降水確率にらみ付けてる
051:熊  同じ径何度も巡る白熊に意味見つけんと我暫し見る
052:考  あんた何考えてるかわからないやれやれ何とか収まりました
053:キヨスク  キヨスクが二ヶ所あったら比べ見て人恋しそうな方でガム買う
054:笛  鼓笛隊ずらり並んだ縦笛はその他大勢うちの子もいる
055:乾燥  何物かが乾燥し切ったコップ有り男やもめの先輩の家
056:悩  あれこれと悩まぬ様に決めている出先の昼はとんかつ定食
057:パジャマ  午後十時パジャマのままでビールなど買い込んでいるコンビニ事情
058:帽  被らされていたのは巨人の野球帽やっと言えるよ俺は虎ファン
059:ごはん  拒まれてどうにもならない心持ち炊けたごはんの匂いのような
060:郎  聞こえないように放ったバカ野郎妻はしっかり受け止めていた
061:@  (@_@)(カッコアットアンダーアットカッコ閉じ)軽いめまいを素早く打鍵
062:浅  缶詰を浅いお皿に盛ってみた一人っきりの遅い昼飯
063:スリッパ  凸凹のスリッパ体に良さそうで時々履いてその気になって
064:可憐  その青き可憐な花はその名前知られぬようにひっそりと咲く
065:眩  眩惑の瞳キラキラ光線を受け止める盾は透明である
066:ひとりごと  二人以上いるからこそのひとりごと一人だったら自分と喋る
067:葱  九条葱山と盛られたラーメンを携帯で撮り一気に食す
068:踊  三歳の姪に懐いてもらおうとよくわからない踊りを踊る
069:呼吸  初恋のあの娘に出会ってしまったら呼吸の仕方を忘れてもいい
070:籍  ああ俺も父親なんだなあなんて改めて見る戸籍謄本
071:メール  念のためメールアドレス書いた紙いつも持ってる念のためって?
072:緑  黄緑が嫌いになった雨蛙ブロック塀にしがみついてる
073:寄  寄生虫博物館に行きたいが何かのついででないとちょっと
074:銀行  銀行に涼を求めて立ち寄りて中国ファンドに興味ある振り
075:量  工場で量産された食品をうまいうまいと毎日食す
076:ジャンプ  砂の中踏み切り板が見当たらず未だにジャンプできないでいる
077:横  横風に流されつつもハンドルを微調整して私は進む
078:合図  目配せと頷きだけを合図とし棟梁と弟子はただ黙々と
079:児  二十年展示内容変わらない児童会館悲し懐かし
080:Lサイズ  伸びるかも縮むかもなど散々に悩んだ末にLサイズを選ぶ
081:嵐  ことのほか会話もはずむ不可思議な嵐の夜は静かに更ける
082:研  四時を過ぎ星も眠りに就く頃に研究棟の灯りは消える
083:名古屋  空っぽな重い心を乗せている名古屋止まりのひかり最終
084:球  訳せない言葉は訳さなくていいベースボールと野球は違う
085:うがい  愛なんてもう無いんだね入念にうがいする君僕は見ぬふり
086:恵  パソコンが遅いだ何だと文句言い恵まれている今日が過ぎゆく
087:天使  グレートでファンタスティックでマーべラス天使と人が闘うなんて
088:錯  十年の試行錯誤が一瞬の閃きを産むそう信じたい
089:減  我が内に蠢く小さき虫達は減ることも無く増えることも無し
090:メダル  金銀のメダルあるから次は銅娘は笑って半紙に向かう
091:渇  極限のエクスタシーを得るために渇いた喉をこしらえておく
092:生い立ち  生い立ちの記の第二章思春期は脚色したい事柄ばかり
093:周  観覧車一周回りきるまでにやっておくべき事を行う
094:沈黙  望んではいないけれども死ぬまでに見たい気もする沈黙の春
095:しっぽ  なぜしっぽ無いんだろうと娘らは思いもよらぬ問い投げかける
096:複  複雑な組木細工は崩したい崩したくない葛藤である
097:訴  涙溜め小さな瞳は訴えるイチゴアイスを食べたかったと
098:地下  清々と涼風を呼ぶ竹林は地下の支配を企んでいる
099:勇  底無しの明るさを持つ海賊に勇気の意味を教わっている
100:おやすみ  我にしか聞こえぬ声で我に云うおやすみなさいそしてひとりで

完走報告  素晴らしい機会を本当にありがとう三月吉日ここに完走
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by yuaruhi | 2008-03-27 23:50 | 短歌まとめ