鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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題詠100首blog(2006年)まとめ

題詠100首blog(2006年)で詠んだ歌をまとめてみました。


参加します  初めての参加になりますよろしくね見事完走できるといいな
  
001:声(練習)  虫の声に心和むることよりも和むる心持つこと嬉し
001:風  夜半には冷たい雨も上がるとふ明日はやさしい風が吹くかな
002:指  乳飲み子と指を比べて笑む我が子小さき者には勝てるはず無し
003:手紙  末娘の綴りし手紙胸に抱き祖父は夜空の星となりたり
004:キッチン  午後十時過ぎには書斎として使うキッチン度々酒場となりぬ
005:並  この夏は平年並みの暑さです気休めまでのウェザーレポート
006:自転車  うれしさのあふれるままにそのままに自転車の少女風切り走る
007:揺  八時間電車に揺られたどり着くここ故郷は雪のなき国
008:親  父親としての振舞い分からずも父親らしき振舞いの日々
009:椅子  車椅子のお客を運ぶ駅員の手際の良さに安堵を覚ゆ
010:桜  明日には持って行きたくない想い埋め尽くすまでに散れ桜花
011:からっぽ  からっぽになってしまった我が胸を満たすがごとき十三夜月
012:噛  一生に一度か二度の事ゆえにメダルの噛み方ぎこち無きかな
013:クリーム  グローブに保護クリームを擦り込んで革の香りも野球の醍醐味
014:刻  刻々と変わりゆくのは周りだけではないことを誰か教えて
015:秘密  昔々空き地に造りし秘密基地今は心の中に造りぬ
016:せせらぎ  せせらぎの綺麗なここにいつの日か住みたしここは老人ホーム
017:医  ハーフマラソン五位入賞の楯を見て掛かりつけ医の信頼の増し
018:スカート  PTAの会合があるとか何とかで妻は春色のスカートを買い
019:雨  雨上がり西日差してるさあ急げみんなで虹を見に行こうよ
020:信号  事故多き辻に信号やっと付き赤で安心青で安全
021:美  ゆっくりと見て頂戴と言ってるね霧の美ヶ原高原
022:レントゲン  骨の無い人間などはいないこと示す機械がレントゲンなり
023:結  初めての紐靴を履き小六の結んでは解き解いては結び
024:牛乳  牛乳の製造装置の如く也経産牛未経産牛
025:とんぼ  赤とんぼプール帰りの子等と行く追いつ追われつ付かず離れず
026:垂  交わらん為にニ次元まで堕ちる水平の君垂直の僕
027:嘘  僕の嘘君は見抜いてしまうから僕は無口になってしまった
028:おたく  こだわりも細分化されし昨今は我もおたくや彼もおたくや
029:草  殺される前に漸く雑草と言う名を貰い其の時を待つ
030:政治  テレビジョン見る限りでは政治家と評論家との区別つかざり
031:寂  拝観料六百円を支払えば寂なる時空を得られると言う
032:上海  人間は不可解なもの山の上海の中まで苦労して行く
033:鍵  今持っていたはずの鍵失えり口でも付いていればいいのに
034:シャンプー  短髪の我はシャンプー楽なるも年年歳歳楽になるらん
035:株  株の本色とりどりに縁日のお面のごとく並べられたり
036:組  更新の止まったページにまだ残るサクラ幼稚園モモ組の娘
037:花びら  遅すぎる花見なれども花びらの舞を愛でつつ冷酒うまし
038:灯  街灯に細かい虫が迷い込み塵の一つとなってしまえり
039:乙女  お嬢さんお尻が半分見えてます乙女の姿暫し咎めん
040:道  よれよれのジャージ上下を着こなして犬連れ人はあぜ道をゆく
041:こだま  園児らはこだまのこだまを聞きたくて向こうの山に呼びかけてるよ
042:豆  倒れてもなお立ち上がる豆力士またぶつかってまた投げられる
043:曲線  老先生魔法のチョークを掴み取り双曲線を楽々描く
044:飛  飛び地なる珍しき場所のあるを知り地図を読むのが好きになりたり
045:コピー  複写機はガラスの汚れもコピーして己の意思を示そうとする
046:凍  端っこの凍ったマグロを頬張れば海の記憶が歯茎にしみる
047:辞書  辞書を引く忘れてた字を思い出す次の日もまた同じことする
048:アイドル  新孫が生まれる度に爺婆のアイドル年譜書き換えられる
049:戦争  戦争をしない様にと戦争をまたも始める人は死にゆく
050:萌  芽吹く春草萌える夏枯れる秋何も無い冬何も無い我
051:しずく  明け方には星のしずくが降るというこの日ばかりは街の灯疎まし
052:舞  獅子舞に頭を噛んでもらおうと我が子抱きて恐る恐る寄る
053:ブログ  ブログって何って感じで始めたが今では五つ持つ身となりぬ
054:虫  治療中新たな虫歯見つかりて運は良けれど嬉しくも無し
055:頬  旧友に大丈夫かと問われたり確かに頬はこけてはきたが
056:とおせんぼ  その後にこちょこちょ攻撃されること知った上でのとおせんぼかな
057:鏡  中仙道鏡の里はおとといがあした来る様なゆっくりの里
058:抵抗  我一人水の抵抗受けているスワンは泳ぐ子供ははしゃぐ
059:くちびる  連休も五日続けばくちびるを開かず終える一日もあり
060:韓  韓国へ旅行に行きて買い過ぎて残りし所持金僅か百ウォン
061:注射  集中力と忍耐力に効く注射あれば一本打って下さい
062:竹  竹馬を作ったみんな元気かと父からメール連休間近
063:オペラ  講堂の古さ気にする振りをしてオペラ歌手は笑いを誘う
064:百合  住職の仕業か風の気まぐれか主無き墓所に白百合の咲く
065:鳴  難解な推理小説読み終えて煩きまでに雀鳴く朝
066:ふたり  どうしても重ねることができなくて並べて見てるふたりの記憶
067:事務  事務的に動けば良いとは言うもののいざ試合では熱くなります
068:報  一週間天気予報を見続けた娘は明日から修学旅行
069:カフェ  気休めにカフェイン錠剤飲み下し臨む会議が近頃多し
070:章  人生に章立てあれば新たなる章に入らんと思うこと常
071:老人  老人と呼んでももはや怒られまい祖母はもうすぐ百歳になる
072:箱  捨てられぬ要らない物を詰め込んだブリキの箱を宝箱と言う
073:トランプ  勝たぬよう負け過ぎぬよう努力するババ抜きジジ抜き娘とトランプ
074:水晶  水晶玉覗いてみたい見たいのは晩のおかずと明日の天気
075:打  弟は上手に火打石使う遠い時代の人のごとくに
076:あくび  午前四時ねむりの王が降りてきてあくびの姫は降りてこなくて
077:針  昇華したフタール酸は束の間の針状結晶の後に溶けゆく
078:予想  あの時と今は状況違うのさ予想次の次は言訳
079:芽  夏の庭絶え無く芽吹く雑草を抜かねばならぬ抜かねばならぬ
080:響  ブラームス交響曲第四番を何故か気に入りそればかり聴く
081:硝子  捜すのは大変だよとうな垂れて硝子の靴をただ待っている
082:整  緑色は体の調子を整える野菜食うたび思い出すなり
083:拝  幾万の人に拝まれ崇められ千年余り動けずに居る
084:世紀  元号と世紀をまたぎしぶとくも我生きている生かされている
085:富  見慣れてる我も見入ってしまう程薩たトンネルうち出でて富士
086:メイド  心からのおかえりなさい聞けるならメイドカフェなるところ行きたし
087:朗読  郎と朗読み方同じでも違う自己紹介で太朗こだわる
088:銀  銀紙を舐るが如き心地なり悔しさ故に涙は落ちる
089:無理  なにも無理する必要は無いんだと言い聞かせてる遠い夕暮れ
090:匂  けしは咲くイチゴは実る蝶は舞う土の匂いを嗅ぎたくもなる
091:砂糖  しっとりと憂いを含む白砂糖いいよ時には怒ってみても
092:滑  曇り空ただまっすぐに滑走路あなたの帰りを待っています
093:落  暗い暗い底無し井戸に落ちてゆく疲れと焦り目覚めても闇
094:流行  流行は再びめぐり来るという私は同じ服を着て待つ
095:誤  R-2-Aバルブの誤作動警報に脳よりもまず手足が動く
096:器  裏返しにcavalloのスペル刻まれた陶器をもらう縁起物らし
097:告白  ぼんやりと君の告白聞いていた淡い空気の粒が凍った
098:テレビ  あと五年持ってくれよと祈りつつ古いテレビを今日も見ている
099:刺  若き日の我の嗜好に従って母は刺身を用意して待つ
100:題  終わらない課題の如き本達に囲まれている少し幸せ

完走報告  今ここに題詠百首完走を報告します五月吉日
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by yuaruhi | 2006-05-28 23:50 | 短歌まとめ