鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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いちばん星2013

題詠blog2013を完走したみなさまの歌から、いちばん星をあつめました。
細かい作業でしたので間違いや抜けなどがあるかもしれません。
ありましたら訂正いたしますのでご指摘ください。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆001:新(遥さん)新雪に踏み入るときの晴れやかさ目覚める毎に我が内にあれ

☆001:新(橋田 蕗さん)どこかしら服が歩いているような新入社員の春のあかるさ

☆001:新(千束さん)ふっくりと頬をつついた指先から新しくなる新しくなれ

☆001:新(中村成志さん)新しい力が今に生まれたら君の名前も変わるだろうか / 1963年1月1日  日本国産連続テレビアニメ第1号『鉄腕アトム』放映開始。

☆001:新(槐さん)君の目に映る新芽は色付いて恋の予感に膨らんでいた

☆001:新(美亜さん)新しい虹のたもとを見つけたら君に手紙を書いてもいいか

☆002:甘(映子さん)別れ際甘いのほしいと云う母に持たせちゃいけない飴を持たせる

☆004:やがて(兵站戦線さん)どうしてもこれじゃないとという感じ出せずやがてはすれ違ふ「時」

☆004:やがて(はこべさん)赤く燃えやがてかなしき夕陽かな山影映しつかの間のいろ

☆009:テーブル(壬生キヨムさん)だれにでも好かれる人を嫌いでもいいじゃん手紙はテーブルの下

☆012:わずか(廣珍堂さん)晴れの日に 桜の若葉 わづか増す 入園式が 終はる園庭

☆012:わずか(じゃこさん)サイレンの光きらきらしてきれい わずかに首を上げてまた寝る

☆012:わずか(佐藤紀子さん)まだわづか湿り気残るシャツを着るホテルの部屋に干しておきしを

☆012:わずか(諏訪淑美さん)わずかずつ心のひずみがずれてきて気づいたときはコロラド渓谷

☆013:極(畠山拓郎さん)極めればそこにはなにがあるだろうとんぼとんぼと極楽とんぼ

☆014:更(ひじり純子さん)体ひとつ入らぬ程のロッカーが並んでいたり更衣室には

☆016:仕事(新井蜜さん)好きだつた仕事始めといふ言葉今年は俺にめぐつて来ない

☆016:仕事(有櫛由之さん)静謐の仕事のあとの鴉売り ゆめのほうでは林檎うりをり

☆016:仕事(女郎花さん)ひと節にふた節に力盛り上がる木挽きの山の仕事の唄は

☆019:同じ(芳立さん)わが胸をつきぬけ君は八月の檜の森と同じ目の色

☆020:嘆(藻上旅人さん)嘆かないことを誓ったその日から数日が過ぎ手紙が届く

☆020:嘆(光本博さん)感嘆符つけるでもなき日常に饂飩三玉買ひ忘れたり!

☆022:梨(たえなかすずさん)唐突に梨のタルトを買う女 発火装置を胸に掲げて

☆023:不思議(こはぎさん)知らぬ間に不思議なふたりになっている呼び名も持たず夕暮れをゆく

☆024:妙(三沢左右さん)精妙なカーヴ描きて今しがた君の座りしソファのへこみ

☆024:妙(辺波悠詠さん)立ち並ぶ奇妙な形のモニュメント 意味を問うより気になる構造

☆026:期(白亜さん)春苺 期間限定スイーツに弱い母のための寄り道がある

☆028:幾(鳥羽省三さん)幾たびも雪の深さを尋ねられ菊女は遂に顔赤らめつ

☆028:幾(はぼきさん)どうしても文字にできないもどかしさノートの端の幾何学模様

☆030:財(桃子さん)コンビニでおつりにもらった百円が 生まれた年で嬉しい財布

☆030:財(泳二さん)父のため夕刊フジを買いに行く父にもらった財布をもって

☆031:はずれ(真魚さん)おとなしい仔猫がいたら舌を見て「あたり」か「はずれ」か書いてあるはず

☆031:はずれ(希屋の浦さん)ざわざわとはずれの音がしているよこんな日には幽霊に遭う

☆034:勢(西中眞二郎さん)ドアひとつ違えて乗れば人も変わり我が運勢も少し変わるか

☆034:勢(風橋平さん)チャイムから一瞬こえたざわめきの勢いで、もう駆け出していた

☆040:誇(流川透明さん)誇らしく君が巻いてるマフラーの不揃いな目に負けを確信

☆042:若(コバライチ*キコさん)浜に干す若布のみどり陽を浴びて伸びするやうに輝いてをり

☆044:日本(葵の助さん)日本が真ん中にある世界地図みたいに誰もが真ん中なのだ

☆046:間(砂乃さん)一歩ずつ日本を歩いて地図作る間宮林蔵みたいなgoogle

☆047:繋(莢さん)繋がると同時にひらき思い出が流れて足を濡らす箱です

☆047:繋(青野ことりさん)いくつもの輪っか模様が繋がって泡あわしている夏の真昼間

☆048:アルプス(莢豆さん)雨雲は見上げるものと知りました南アルプス天然娘

☆051:般(キョースケさん)アイドルの髪型まねる一般人顔も体も一般人なのに

☆055:駄目(海さん)灰色の空から駄目がだめだめとわたしの上に降り注いでる

☆055:駄目(津野桂さん)駄目な目の犬を老婆が抱きかかえエレベーターは沈んでゆくか

☆055:駄目(ワンコ山田さん)酔っぱらうと駄目になっちゃう堤防に地下茎を張りめぐらせるスギナ

☆057:衰(今泉洋子さん)老衰に逝きし祖母なりき最期まで普通のごはん食べてゐました

☆058:秀(mikiさん)秀麗の熊本城に魅せられし / 心ドキドキブログにアップ

☆061:獣(睡蓮。さん)監督の車の種類連呼する「怪獣接近!」知らせるごとく

☆066:きれい(梅田啓子さん)あごを引き目を見ひらいて写る孫 ふつうにしても十分きれいよ

☆066:きれい(大島幸子さん)炊きたてのご飯と鮭と味噌汁と なんてきれいな朝の食卓

☆069:視(綾倉由紀さん)内視鏡手術の後の傷をみる笑ったような母のお腹を

☆070:柿(こすぎさん)猿蟹の話し上手な父のオチ「結局、俺が柿食べちょった」

☆070:柿(秋月あまねさん)アパートの最上階の干し柿の紐がとってもカラフルである

☆070:柿(牧童さん)柿食えど乾燥芋の味がする / カサブランカが迫り来る椅子

☆070:柿(紙屑さん)渋柿にリンゴを入れて甘くする アンパンマンで教わった事

☆071:得意(とおとさん)与へられた獲物咥へて得意気なあなたをポチつて呼ぶねヘイ、ポチ!

☆071:得意(はぜ子さん)14歳 得意科目は特になし 放課後なびくスカーフは白

☆072:産(お気楽堂さん)招き猫ならんで腕をふっている土産物屋に思わぬヒント

☆072:産(原田 町さん)わが庭のたった一本の山椒の木アゲハは多くの卵産みたり

☆072:産(円さん)星は夜に産み落とされるべきだろうそうでなければ淋しすぎるよ

☆074:ワルツ(ロクエヒロアキさん)おさしみにされてもちゃんと生きていた伊勢海老たちのためにワルツを

☆074:ワルツ(青山みのりさん)風を送るじぃじの右手がゆるやかなワルツをきざむ夏のゆうぐれ

☆076:納(みずきさん)春なれば時代遅れの人形も納めし蔵の戸を開け放つ

☆077:うっすら(由子さん)うっすらと明けゆく夏の空が好きシマリスよ朝のフルーツを伴に

☆077:うっすら(湯山昌樹さん)うっすらとほこり積もった優勝杯拭いて体育祭はあさって

☆078:師(矢野理々座さん)手品師の貴方がくれたプレゼント消したりしたら怒っちゃうから!

☆080:修(横雲さん)いかがせむ身の修まれる日のあるや迷ひ果なむはれぬ恋路を

☆083:霞(平野十南さん)霞かすみわたしは柚つ子姿見のむこうの春の人形のかお

☆084:左(鈴木麦太朗)さようなら左折してゆく缶コーヒー増殖してゆくコンビニ袋

☆084:左(keiさん)この道を左折直進5メートル強烈な日差しの中で過呼吸

☆085:歯(紫苑さん)愛咬や散り敷く梅が香のとほく闇間に冴ゆる糸切歯かな

☆085:歯(周凍さん)しのぶればまどひも深きやまかげの羊歯のしだりに落つる白露

☆086:ぼんやり(美穂さん)ぼんやりとわたしのことなど想い出す人もいるかもしれない月夜

☆089:出口(椋さん)改札の出口に君の姿待ち 何度も髪を手で整える

☆091:鯨(未来るちるさん)峠越し『塩鯨』なる看板と小屋は多いが人ひとり見ず

☆092:局(新藤ゆゆさん)薬局のひかりがうんと入り込む待合室でもたれ合う、人

☆093:ドア(西村湯呑さん)叩いても蹴っても開かなかったドア 寄り添ってたら少し開いた

☆096:季節(ちょろ玉さん)これはあなたの季節なのかも。ぼくからのこんぺいとうを耳にゆらして

☆096:季節(ウクレレさん)また鍋のうまい季節がやってきて一升瓶を抱えて歌う

☆098:濁(翔子さん)濁音が少し漏れてたみっちゃんは造り酒屋に嫁いだらしい

☆099:文(村木美月さん)まやかしの呪文のような音律でカエルの歌が聞こえてくるよ

☆099:文(穂ノ木芽央さん)放課後を待たずに集ふ者どものあやしき熱の文芸部室

☆099:文(哉村哉子さん)月曜に呪文をかけた魔女がいまベッドの上で乳房に触れる
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by yuaruhi | 2013-12-29 16:56 | いちばん星