鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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題詠blog2014まとめ

参加します  締め切りに間に合うように走りますどうぞよろしくお願いします

001:咲  あじさいの花がまあるく咲いてる ロバータ・フラックはやさしく歌う
002:飲  薬局のおばちゃんは言う にがいけど水でうすめて飲むとうまいよ
003:育  うちがわの白いところをこちょこちょとしているうちに子猫は育つ
004:瓶  からっぽの一升瓶を持ってゆく 十円もらう 十円は大事!
005:返事  はいはいと二回返事をするなかれ 高く跳ぼうとする訳じゃなし
006:員  うつくしい名前の書かれた社員証 胸を見ている女性の胸を
007:快  秋の空、ことに夕暮れ時の空、殿さまバッタの快楽がある
008:原  食べ物がうすく空から降るという太古の原野を刹那うらやむ
009:いずれ  笛付きのアイス舐めつつ思うこと いずれは行きたいブエノスアイレス
010:倒  倒木の幹白ければ骨のよう 何の骨かは知らないけれど

011:錆  種いもを埋める穴ぼこ掘っていて錆びたピストル出たらこわいよ
012:延  真夜中の延長コードにけつまづきスマホスマホと言いにけるかも
013:実  椎の実がばらりばらりと落ちてくる秋の深みに椎の木蹴れば
014:壇  ひな壇に雛ひとつずつ並べてく 取説に書かれた通りの位置に
015:艶  艶やかにフローリングは延べられて嬉しいですか積水ハイム
016:捜  クマさんに気を付けなさい ブナの森に白い貝がら捜す少女よ
017:サービス  赤福もこっこもうなぎパイもある海老名サービスエリアは神か
018:援  うつくしく援護射撃の弾ながれ当たると痛い では済まないよ
019:妹  妹はふたつの鍵を持っている こころの鍵とアパートの鍵
020:央  中央線快速そこそこ速くゆく ところどころの駅をとばして

021:折  折々にちいさなハエがあらわれてバナナの皮を舐めたいと言う
022:関東  海抜は二百メートル以下だからみどりあふれる関東平野
023:保  いにしえのGOROのなかにぱつぱつの河合奈保子は畳み込まれて
024:維  ガラス繊維こそあやしけれ おもむろにぽきんと折れてしまうを恐る
025:がっかり  がっかりの世界は雨の日曜日 たどり着いたら臨時休業
026:応  抽象画を引っかけておく応接間 途切れてしまう話のために
027:炎  腕しろく横断歩道を渡りゆく炎天のもと日傘のなかに
028:塗  時間的余裕があればていねいにブルーベリーのジャム塗りのばす
029:スープ  はじめてのひとと語らうひとときのスープカレーはきれいに食べる
030:噴  ノズルからつめたい何かが噴きだして凍えることのややおもしろし

031:栗  はじめから剝かれた栗には皮がない それはそうだね甘い誘惑
032:叩  法要は三十分後 たわむれに叩く木魚の音が良すぎる
033:連絡  家電は固定電話の番号か…… 連絡網のB5の紙の
034:由  由比パーキングエリアにとまるトラックは潮のしぶきに包まれたいの
035:因  めぐるめぐるめぐる因果はいとぐるま 歌詞なつかしくころがりやまず
036:ふわり  冷蔵庫に羽か生えたら二階から落としたとしてふわりと落ちる
037:宴  宴会もしまいとなれば熱い茶をこくりと飲んでふーなんて言う
038:華  虹色の冷やし中華はあるならん メルヘンチックな店のメニューに
039:鮭  ちゃぶ台に乗っていそうなものとして鮭一切れはしろく塩ふく
040:跡  遊園地跡地にのこる花時計 ほぼ正確に時を知らせる

041:一生  ありのままDVDに納めればかなしかりけり「かげろうの一生」
042:尊  センサーや警備のひとに守られて弥勒菩薩は尊いほとけ
043:ヤフー  若干の時間のずれは仕方なくヤフーのトップページ華やぐ
044:発  立ち読みをする発売日ローソンとセブンイレブン月にちりばめ
045:桑  地図記号に桑畑あるはこの国の近代の糧はたまたかけら
046:賛  賛成の反対の反対なのだーってバカボンパパはまわりくどいよ
047:持  ごろごろりごろりと喉が鳴っている 私はドラを持ちすぎている
048:センター  おそろしく頭がさえた一月はセンター試験を受けにゆくかも
049:岬  日本はどこへ向かってゆくのかな 宗谷岬は海にささるよ
050:頻  あわあわとあわてて写真を撮るだろう迦陵頻伽が飛んでいたなら

051:たいせつ  「たいせつなもの」と書かれた紙箱をひらけばブリキの箱あらわれる
052:戒  戒名はうつくしきかな金色のラッカー塗料でしたためられて
053:藍  朝なさな藍のリボンに縛られてポニーテールの君ができるよ
054:照  カフェバーのちょっとおしゃれな天井は間接的に照らされている
055:芸術  新宿駅立体俯瞰図 芸術のための芸術なのかもしれず
056:余  卓上にひとつ余ったチロルチョコ 他の三人の心情を読む
057:県  ふらふらと県立近代美術館すいよせられてふれるべからず
058:惨  黒熊は真夏の熱をためこんで悲惨なるかなそのなかのひと
059:畑  茶畑に茶摘み娘はすげの笠 すげとは何か 娘はいずこ
060:懲  こんなこと二度としないと決めたのにまたしてしまうひとの懲りない

061:倉  クリスマスツリーのかざり倉のなか 八月は夜、九月は夜中
062:ショー  戦隊ショーの派手な五人があらわれてイオンモールの昼はたけゆく
063:院  病院の待合室にながれくるエリック・サティーはちょっとちがうぞ
064:妖  栃の葉にふわりとすわる妖精は栃の実ほどの重さなのかな
065:砲  迫撃砲弾道遠くで眺めればうつくしからん戦場の空
066:浸  ひたひたの水に浸っている豆のひたひたという語のゆたかなれ
067:手帳  はじめてのおくすり手帳をひらくときひとはしずかに笑うというよ
068:沼  ややあってぱかんとひらく蓮の花 沼のおもてに逡巡をみる
069:排  ぬるりんとひとさしゆびに付いたなら排水口をみがきはじめる
070:しっとり  しっとりとシフォンケーキは焼きあがり何なのだろうまんなかの穴

071:側  外側をLEDで光らせて師走はなやぐ家もままある
072:銘  一昨年の静岡銘茶の封切れば一昨年の夏が香るよ
073:谷  五月ではない月のこと想いおり 石楠花の谷をあるく五月に
074:焼  焼豆腐ほおばりながら言うだろう「はひふははへほほふははへはふ」
075:盆  盆栽をセロテープもてつくろえばカツオのあたまにこぶができるよ
076:ほのか  存在の存と在とを間違えてほのかにへこむ脳みそ なのか
077:聡  聡明な黒いやつらにゴミ袋ぐちゃぐちゃにされ朝ははじまる
078:棚  鉄パイプ組んでつくった藤棚の安定感にきざすギザギザ
079:絶対  絶対に言っていないと言いながら考えている言い訳あらん
080:議  A4の紙を見ている会議室 コーヒーのひと手を挙げなさい

081:網  軒下の網をつたって上へゆくゴーヤの蔓の性をかなしむ
082:チェック  既往症なしにチェックを入れること そこはかとなくありがたきかな
083:射  静脈に正しく刺さる注射針 ひからびてゆくわたしのからだ
084:皇  よんどころなくて今宵はやるせなし やんごとなしは皇族である
085:遥  あなたへと近づいてゆく夕べかな 「遥かなる影」カーペンターズ
086:魅  図書館で何とはなしに読む本のるるぶさっぽろ魅惑の夜へ
087:故意  まちぶせはあやうい故意と思えども引き寄せられてしまうわれアリ
088:七  おおむねはどれを食べても同じ味 福神漬の七種の野菜
089:煽  折からの風に煽られぱたぱたとトタンの板に釘を打ちたい
090:布  布袋をほていと読めばありがたい 布の袋はなかなか便利

091:覧  観覧車ならば乗ってもいいというひとと見ているだけの「ドドンパ」
092:勝手  水なんてあげてないのに草どもは勝手に生えてきやがって、夏
093:印  印籠が掲げられればひれ伏すよ 切られたひとはよみがえりつつ
094:雇  雇われているわたくしは生真面目にタイムカードをがっちゃんと押す
095:運命  運命として受け入れる傷のこと はやく大人になりたかったこと
096:翻  いいように翻訳される物語 鳩はぴちょんと跳ねてきえるよ
097:陽  ハワイから届くメールのわからなさ「海へ落ちてく夕陽がやばい」
098:吉  千羽鶴の千羽それぞれ羽ばたくと おそろしや大吉のおみくじ
099:観  観覧車とろりとろりと溶けてゆく 暑は夏いと言ったばかりに
100:最後  八月の中華そば屋の行列の最後尾からにじむ肉汁

完走報告  すばらしい企画をことしもありがとう楽しく詠ませていただきました
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by yuaruhi | 2014-07-22 20:40 | 短歌まとめ