鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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題詠blog2010を完走したみなさまの歌から、いちばん星を集めました。
お題順に並べました。 051 から 100 までです。

細かい作業だったので抜けや間違いがあるかもしれません。
見つけたらご指摘下さい。訂正いたします。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆051:番号(晴流奏さん)番号を呼ばれ土から顔を出す小さな双葉二十日大根

☆051:番号(O.F.さん)番号を呼ばれたときにもう俺は番号札の妖精だったよ

☆051:番号(春村 蓬さん)あの頃はわたしの証であつたのに思ひ出せない出席番号

☆052:婆(鳥羽省三さん)たまごっちの下の世話をし餌をやり雪菜と芽衣は婆となりなむ

☆052:婆(ちょろ玉さん)おばあちゃんをお婆ちゃんとは綴らないことが唯一の俺のプライド

☆052:婆(田中彼方さん)婆ちゃんのとても短い物語。 / 「昔むかしのことで忘れた」

☆054:戯(詩月めぐさん)悪戯が好きな小人がうちにいてわたしの好きをかくしてしまう

☆054:戯(野比益多さん)お遊戯が苦手だったの ねえ君は野良犬撫でてくれる人かな

☆055:アメリカ(ふうせんさん)アメリカンショートヘアもいいけれど今はとなりのトラが気になる

☆055:アメリカ(庭鳥さん)お目覚めに熱いカップのアメリカンコーヒーごくりああ旨くない

☆055:アメリカ(勺 禰子さん)アメリカンコーヒーを飲む人たちはきつと家でをしないと思ふ

☆056:枯(南葦太さん)枯れかけた 孤独に生きる銀杏の木 その中にある音を聞きたい

☆056:枯(湯山昌樹さん)何騎もの騎馬ふりほどき立ち続け枯れるがごとく倒れたり大将騎

☆057:台所(リンダさん)写メールで送られてきた台所のダシ巻き玉子が出来ゆく過程

☆059:病(西中眞二郎さん)ニュースすべて異次元として病室のベッドにわれはまどろみており

☆059:病(砂乃さん)また母が病人になりたがる春 父と私が聞き流す春

☆060:漫画(内田かおりさん)漫画なら『鉄腕アトム』マンガなら『ドラゴンボール』屈託の夢

☆061:奴(豆野ふくさん)奴らきっと付き合ってるよ、と笑い合う 君が好きとは言えないままで

☆062:ネクタイ(陸王さん)ネクタイを頭に巻けば思い出す運動会で落としたバトン

☆062:ネクタイ(山田美弥さん)ネクタイをゆるめる仕草で何杯もごはんおかわりできるくらいだ

☆063:仏(翔子さん)仏にも階級あると知った時ポニーテールが激しく揺れた

☆063:仏(秋篠さん)キリストと 二人暮らしの 仏様 世界を少し 面白くする

☆064:ふたご(すくすくさん)ふたご座の流星群を追いかけて願いたいこと星の数ほど

☆064:ふたご(水絵さん)ふたご座のラッキーカラーのハンカチを 疑いつつも秘かに持てり

☆064:ふたご(酒井景二朗さん)ふたご座を切り取り乍ら飛ぶ鳥よセント・エルモの火は見えるかい

☆064:ふたご(桑原憂太郎さん)学級を替へたふたごに誰ひとり気がつくことなく給食を食ふ

☆065:骨(空音さん)薬局で骨粗鬆症の予防にとイソフラボンを勧める人あり

☆065:骨(田中ましろさん)肋骨は揺りかごに似て ん、と伸びた背中あたりにあなたは眠る

☆066:雛(黒崎聡美さん)五年後に子のいなければ買うつもりわたしのための雛人形を

☆068:怒(清次郎さん)泣きながら怒って笑う母を見た はじめて迷子センターに行った日

☆068:怒(こゆりさん)あの娘にはしてないことをされてみたい名字で呼んで怒ってぶって

☆069:島(おっさん)島々をしましまと読む参観日濁りを知らぬ澄んだ心で

☆069:島(イノユキエさん)引き上げた矛から垂れた一滴があの島と言い、わたしもと思う

☆070:白衣(木下奏さん)白衣着た内科の医師は爽やかで出した薬も甘くおいしい

☆070:白衣(わだたかしさん)駅ビルの四階にある病院のピンク色した白衣の天使

☆072:コップ(みずきさん)泡立ちしコップの底ひ透明と薔薇交叉して女優去りゆく

☆072:コップ(伊倉ほたるさん)丁寧に沈黙をする目の前のコップの汚れが気になるくらい

☆072:コップ(瀬波麻人さん)あがいても取れやしないよかきむしるコップの底に敷いたコインは

☆073:弁(はこべさん)みちのくの旅に出会ったずんだもち淡いみどりが駅弁の隅に

☆073:弁(草間 環さん)弁解で終わる恋にはしたくないそれがわたしを成長させる

☆075:微(船坂圭之介さん)微笑みを忘れし様(ふり)が似合はなくなりしと別れ文に記しあり

☆075:微(柴田匡志さん)高校で微分積分習わずに公務員になれると思うな

☆075:微(藻上旅人さん)微笑みを映すつもりでみる鏡そこにみつける見知らぬ自分

☆076:スーパー(映子さん)此処よココ スーパーなのよ 母さんは /   二十四時間 営業なのよ

☆076:スーパー(香-キョウ-さん)リズム良く / モノが流れる / / ピッピッピッ / / 人も流れる / スーパーのレジ

☆077:対(闇とBLUEさん)絶対に言っちゃダメよと自転車で並走してる二人の天使

☆078:指紋(珠弾さん)平積みにされた書籍の下層から指紋がついていない一部を

☆079:第(きりさん)第一に君を想うよ第二には君を想うよこれって恋かな

☆080:夜(アンタレスさん)ふつふつと娘等に書きおく事湧きて夜半に起き出で文書き綴る

☆080:夜(鮎美さん)忘れゆかむ日ごと夜ごとに 自販機に蛾の死にゐたり あなたのことを

☆080:夜(イズサイコさん)ちょうどいい温度を越える夏の夜にこの身の何が溶けるのだろう

☆082:弾(振戸りくさん)お布団を太陽に当て弾力を取り戻したらよく眠れます

☆083:孤独(久哲さん)あぜ道がふいに陽炎 自転車は孤独に耐えかねて破裂した

☆085:訛(音波さん)新しい訛をつくる 僕たちは記憶を少しずつ分け合って

☆086:水たまり(南野耕平さん)水たまりひとつ上手に飛び越えて今日はなんだか無敵な気分

☆086:水たまり(じゃみぃさん)雨の日の運動場に水たまり廊下の窓からずっと見ている

☆086:水たまり(ミナカミモトさん)なにもなくかつなにもかもを水面に持ちえるしずかな水たまりの夜

☆086:水たまり(はせがわゆづさん)いつか見た夏の空にはひまわりが水たまりには君がにじんでた

☆087:麗(畠山拓郎さん)麗しのスローカーブで魅了する女性投手がいてもいいのに

☆088:マニキュア(周凍さん)これやこの汝が指先のマニキュアに移ろふ色こそこころなりけれ

☆088:マニキュア(邑井りるるさん)マニキュアを6とするならペデキュアは螺旋階段埋葬届

☆088:マニキュア(さとさん)マニキュアとりながら考える今日のあれこれ  会えただけで良いのだ

☆089:泡(黒崎立体さん)あの子もうきっと泡になってるよね あんなどろどろ泣いていたから

☆089:泡(虫武一俊さん)少年よ深紅の泡を前にしてなおも慈愛に踏みとどまるか

☆089:泡(古屋賢一さん)切られれば悲鳴をあげる発泡スチロールに閉じ込められて人魚は

☆089:泡(みぎわさん)バス・ジェルをざんぶざんぶと泡立てん晒し首ふたつ向き合ひながら

☆092:烈(中村成志さん)眠るべき夜をふかぶかと眠るべく 烈 この語こそ静かに響け

☆093:全部(佐藤紀子さん)何もかも全部話してしまひたり旧き友との旅の夜長に

☆093:全部(薫智さん)全部活強制参加リレーではバット片手に全力ダッシュ

☆093:全部(高松紗都子さん)なだらかな坂を見おろす視線なら全部あなたを忘れてゆける

☆095:黒(月下  桜さん)黒髪の人々交差する国はなんだかとても無防備になる

☆095:黒(ワンコ山田さん)黒ばかり選んだ長いスカートのくるぶしあたりから透けてゆく

☆095:黒(纏亭写楽さん)黒点は太陽にさえあるのだと許せぬ自分に言い訳をする

☆096:交差(じゃこさん)あの交差点で曲がらなかったから知らなくていいことは知らない

☆097:換(牛 隆佑さん)入れ換えることの出来ない水の中ぼくらは泳ぐ(ここはくるしい)

☆097:換(shさん)冬が来る。なくしたものと引き換えに手に入れたものをなくしてしまう

☆097:換(壬生キヨムさん)恋人の恋人のためDSの電池パックを交換している

☆097:換(斉藤そよさん)どの人の魔法もとけて取り換えの利かないものにもどる雪夜だ

☆098:腕(中村あけ海さん)がんばるぞ!とかではなくて適温になりたいだけの腕まくりです

☆098:腕(六六鱗さん)腕枕して欲しかった夜もあるそれでもぼくは猫じゃなかった

☆098:腕(龍庵さん)慰めてあげたいけれどどうすればよいか分からず腕を掴んだ

☆098:腕(ウクレレさん)抱きしめる腕の力が強すぎて「くるしいよう」ってきみは笑った

☆098:腕(村木美月さん)わたくしを律するためにわたくしが鏡の中で腕組みしてる

☆098:腕(ゆらりさん)腕のばす どんなものでも吸い込んで育ちなさいね 朱い実みっつ

☆099:イコール(南雲流水さん)イコールの向こうの君は同じだけ想ってくれているのだろうか

☆100:福(天鈿女聖さん)幸福はここにもなかった どろどろのアイスクリームをシンクに流す

☆100:福(こすぎさん)単色の幸福だけを願いつつ『一年何もないときが無し』

☆100:福(なゆらさん)幸福を祈りて春子と名を呼べば、きゃきゃと笑い声は転がる

☆100:福(竹中 えんさん)幸福がひとの数だけあるならばわたしはきみに会いに行きたい

☆100:福(さくら♪さん)父母が笑う家には福来る子どもも犬も猫も幸せ♪
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by yuaruhi | 2010-12-29 12:22 | いちばん星
題詠blog2010を完走したみなさまの歌から、いちばん星を集めました。
お題順に並べました。 001 から 050 までです。

細かい作業だったので抜けや間違いがあるかもしれません。
見つけたらご指摘下さい。訂正いたします。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆001:春(理阿弥さん)春泥の野を越えきたる子は我の胸で眠りぬ柔らかきかな

☆001:春(お気楽堂さん)意味なんて考えないでうふふふふって顔してごらん春なんだから

☆001:春(今泉洋子さん)はろばろと睦語りする蝋梅のこゑに聴き入る春のあけぼの

☆002:暇(EXYさん)休日の 西日差す部屋 烏龍茶 一口飲んで 暇もてあます

☆002:暇(飯田和馬さん)学校のうさぎよ馬鹿であってくれ暇な一生(ひとよ)に堪えきれるほど

☆002:暇(小林ちいさん)暇ですか 桜がきれいだそうですよ誘ってくれてもいい午後ですよ

☆002:暇(わたつみいさなさん)暇ですねえそうですねえって春を恋う中くらいの熊になりたい

☆003:公園(ひめじょおんさん)カメ公園かめがいるからカメ公園いなくなったらただの公園

☆004:疑(髭彦さん)疑ふと信ずることの間をば歩みて行かむ六十路の旅も

☆006:サイン(時坂青以さん)うしろから トントン トトン トントトト それは授業がつまらんのサイン

☆007:決(あかりさん)後悔はしないと誓う決めたのは自分だ西の空に夕焼け

☆007:決(新田瑛さん)稲妻が世界を分かち終えるまで決して瞼を閉ざさぬように

☆007:決(こなつさん)今日こそは己に嘘はつくまいと / / 心に決めて髪を結う朝

☆009:菜(tafotsさん)黄蝶ニ頭菜の花畑に紛れゆき友だちはまだだぁれも来ない

☆009:菜(櫻井ひなたさん)鈍感で野菜嫌いなあんなヤツよりもめちゃくちゃ幸せになれ

☆009:菜(星桔梗さん)愛し子の名前に菜がつくそれだけで優しい人になりそな気がする

☆009:菜(だったんさん)いちめんの菜の花畑に立つ祖母と幼い私を撮ったのは誰?

☆011:青(市川周さん)青い地球(ほし)モノクロで視るライカ犬(そんなことよりペディグリー・チャム)

☆012:穏(揚巻さん)ほの白き障子に影の滲むごと言葉を宿す不穏な鎖骨

☆012:穏(久野はすみさん)ごくまれにオーダーをするチョコパフェの、この優しさは穏やかでない

☆013:元気(すいこさん)「元気です」嘘ですときどきほんとです頑張ってます生きてるんです

☆013:元気(zoeさん)夜明け前の空の蒼さにETは元気をもらい菜の花たべた

☆014:接(水沢遊美さん)キスでなく接触事故と言い張りし唇のこと消えない消せない

☆014:接(ひぐらしひなつさん)接骨院廃業を告げて玄関にまだあたらしき筆跡がある

☆015:ガール(はじめさん)ファミレスでケラケラ笑うガール達素顔を見せるほんのひと時

☆015:ガール(龍翔さん)「マテリアル・ガール」の意味は知らないが、きっとあなたはそれだと思う。

☆015:ガール(夢雪さん)唇にメロディ刻む夕暮れに永井真理子の「ミラクルガール」

☆015:ガール(bubbles-gotoさん)のぼるあわひとつひとつにエレベーターガールいるよな炭酸水を

☆016:館(橘 みちよさん)閉館の放送ひびく館内にうごき始める異質な時間

☆016:館(桶田 沙美さん)ギャルの街渋谷に白い洋館を建てて午後の紅茶を一杯

☆017:最近(子帆さん)最近の君はたとえば良い意味でぷっちんぷりん・ぷち・あ・ら・もーど

☆017:最近(五十嵐きよみさん)最近は彼女のほうが熱心に背番号10を応援している / Ferrando

☆019:押(秋月あまねさん)さくらばな言わない方がよかったとまた閉じておく さくら押しばな

☆020:まぐれ(一夜さん)気まぐれな娘の態度責めながら 自分自身の気まぐれを問う

☆025:環(野州さん)別れ際ハンカチを振るひともなく環境センター前のバス停

☆026:丸(藤野唯さん)雨粒を丸くはじいて私たち今日はどこまで出かけてみようか

☆027:そわそわ(じゅじゅ。さん)はらはらの母そわそわの祖父母たち見守る先に幼な子の笑み

☆027:そわそわ(如月綾さん)バカみたい 一日そわそわしてたって誕生日なんて誰も知らない

☆028:陰(のわさん)物陰に隠れて君を待っている気づかなければ僕などいない

☆030:秤(富田林薫さん)月旅行はじまる朝にわたくしは兎の秤をなくしたようだ

☆031:SF(七十路淑美さん)江戸の世にSF作家居たとしてスペースシャトルを書いただろうか

☆033:みかん(松木秀さん)今年もう中学生になる姪がばりばり食べる温州みかん

☆033:みかん(コバライチ*キコさん)窓際の壁へと影を折り曲げて君はみかんの皮を剥きおり

☆033:みかん(Yoshさん)雪合戦 形勢不利でポケットに入れてた冷凍みかんを投げる

☆033:みかん(新井蜜さん)十日置きに箱のみかんを送りくる義母と僕らの心理戦争

☆033:みかん(キキさん)そばかすがかわいいよっていいながら荷物にみかん、しのばせる母

☆034:孫(シホさん)クラス会 行かないと言う 母の理由 孫の話で 盛り上がるから

☆036:正義(生田亜々子さん)大勢が正義と叫んでいる正午三角錐の上でダンスを

☆036:正義(村上きわみさん)少年に正義かすかにきざす日は消毒液の泡をさびしむ

☆037:奥(菅野さやかさん)私には母直伝の奥義あり どんなときにも笑ってなさい

☆037:奥(たざわよしなおさん)路地奥のライブハウス探し、放つべき言葉探し未だ火曜日

☆039:怠(山桃さん)秋みのり準備おさおさ怠らぬ盗人萩(ヌスビトハギ)の待てる草原

☆040:レンズ(蓮野 唯さん)コンタクトレンズはずして告白をしたらはっきり好きだと言えた

☆040:レンズ(青山みのりさん)世の中のすべての人へわたくしがみえないレンズを配って欲しい

☆041:鉛(行方祐美さん)鉛筆の木を語りゐつ雨やかぜのにくらしきほど近い窓辺に

☆041:鉛(眞露さん)青黒く錆びた鉛のかたまりを流せぬままにまた酒を飲む

☆042:学者(希屋の浦さん)公園の学者面したおじさんはねっとりした声出して笑った

☆043:剥(梅田啓子さん)ポンカンを剥けば果汁のほとばしり高知は娘のふるさとになる

☆043:剥(まといなみさん)兄はどんどん少女になるし子宮からあたしは絆創膏を剥がすし

☆044:ペット(夏実麦太朗)何をするでもない春の休日にペット売り場の犬を見ている

☆044:ペット(只野ハルさん)寂しいとひとりごと聞かせてたペットショップの猫たちぼくを見てない

☆044:ペット(原田 町さん)ペットボトルいまだ並べし家ありて猫年のわれ足早に過ぐ

☆044:ペット(穂ノ木芽央さん)おはやうのトランペットの絶えてなほ丘の上(へ)の樹に花は咲きけり

☆045:群(氷吹郎女さん)群れている小魚のなか悠々と通り過ぎてく鮫になりたい

☆046:じゃんけん(小倉るいさん)いつもきみを追いかけていたいじゃんけんをしなくても僕は春の鬼

☆047:蒸(帯一鐘信さん)あの入道雲の下ではコンビニの蒸しパンたちが蒸されてるのか

☆049:袋(青野ことりさん)漏れぬようほんの少しも漏れぬよう袋の口をぎゅっと縛った

☆050:虹(遥遥さん)虹色の虹を見たのと言う君に色についてを語る夕暮
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by yuaruhi | 2010-12-29 12:21 | いちばん星

勺 禰子さんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

勺 禰子さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


012:穏
穏やかな眠りはすこし触れながらそれでも連れて行つて呉れない

020:まぐれ
きまぐれな猫といふけどそのときの猫は真剣だつたと思ふ

044:ペット
無いころが思ひだせないペットボトルを買ふ人たちも作る会社も

049:袋
袋から出てる頭を引っぱってしっぽから食べるたい焼きが好き

☆055:アメリカ
アメリカンコーヒーを飲む人たちはきつと家でをしないと思ふ

080:夜
星月夜(ほしづくよ)油絵具の匂ひ嗅ぎかたくなな気持ちも持て余してた

082:弾
初めての連弾「ピアノの先生の香水」といふ記憶が残る
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by yuaruhi | 2010-12-29 10:42 | お気に入り

市川周さんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


☆011:青
青い地球(ほし)モノクロで視るライカ犬(そんなことよりペディグリー・チャム)

023:魂
魂をこめたナックルゆーらゆら(母はまじめに働けと言う)

024:相撲
あらそわないで私のためにこれ以上(相撲で決着つけるのやめて)

040:レンズ
広角のレンズにおさまるほどの夏(造花畑にフリスクの雨)

076:スーパー
砂を吐くしじみ深夜のスーパーで(ラップを押して伸びるかいわれ)

084:千
自販機が二千円札まつ春夜(きっとすべすべしているあの娘)

090:恐怖
あじけなし恐怖新聞電子版(Flash Player 7.0以上)
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by yuaruhi | 2010-12-29 10:41 | お気に入り

野比益多さんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

野比益多さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


009:菜
ほんとうに人がつくっているのかと疑問に思う総菜を買う

019:押
あと一歩押しが足りないのかなってそんな近くで言われましても

039:怠
怠惰って言葉を聞くとどうしてか おフランスってかんじがするの

047:蒸
蒸し上げたかぼちゃは冬のあたたかい家族の色をしすぎていたね

☆054:戯
お遊戯が苦手だったの ねえ君は野良犬撫でてくれる人かな

074:あとがき
あとがきに興味がなくてすみませんたぶんそんなに好きじゃなかった

086:水たまり
気にするなこれはちっちゃな水たまり岸辺に立ってつぶやいてみる
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by yuaruhi | 2010-12-29 10:40 | お気に入り

久野はすみさんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

久野はすみさんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


☆012:穏
ごくまれにオーダーをするチョコパフェの、この優しさは穏やかでない

014:接
踏み込めぬエリアのひとつ、ひんやりと望遠鏡の接眼レンズ

017:最近
だりあだりあその明るさにうながされ最近読みし本の話を

020:まぐれ
気まぐれのくせに律儀なマスターのサンドイッチの断面の美し

038:空耳
空耳にふるえる鼓膜 必要か不必要かといえば必要

060:漫画
マスターの好きな漫画にまぜておくよしながふみや羽海野チカなど

080:夜
ほの暗き灯火のなかに冷えており夜間通用口の鉄扉は
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by yuaruhi | 2010-12-28 23:28 | お気に入り

青山みのりさんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

青山みのりさんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


009:菜
いつまでもあかるい店の惣菜の消費期限をさがすさみしさ

013:元気
書き出しは「元気?」の二文字 そのあとは喉が痛くてなにも書けない

029:利用
災害時用伝言ダイヤルを利用して荷が重いよとつぶやいてみる

☆040:レンズ
世の中のすべての人へわたくしがみえないレンズを配って欲しい

049:袋
口数は多くないけど手袋をしてるあなたはあたたかいひと

069:島
島流しだけは嫌だというひとへプレゼントする星座早見表

087:麗
麗らかな春の符号をふりまいて次の街へとゆらぐそよ風
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by yuaruhi | 2010-12-28 23:27 | お気に入り

ひぐらしひなつさんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

ひぐらしひなつさんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


013:元気
元気ですか とだけ添えられた絵葉書が舞い込んでまた静けさがくる

☆014:接
接骨院廃業を告げて玄関にまだあたらしき筆跡がある

026:丸
てのひらの窪みに零す丸薬のひかり か細き雨は途切れず

069:島
わたくしの裸体に触れて半島を撫でる波へと還るてのひら

072:コップ
千日紅コップに挿してあとはもう呼吸するのをただ見守った

086:水たまり
水たまり眩しき昼にどうしても思い出せないあなた 船の名

096:交差
今日われに抱かれる人が交差点越えて陽射しのただなかを来る
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by yuaruhi | 2010-12-27 20:47 | お気に入り

さくら♪さんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

さくら♪さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


003:公園
山行こう映画を観よう旅しよう一緒に歩こう公園うふふ

016:館
夏草に古の夢重ねつつ母と訪ねし高館の丘

061:奴
いつまでも困った奴だというけれどそむけた顔が笑ってるよ父

066:雛
幸せで健やかであれと手をつなぎふたりで歩く雛菊の道

068:怒
泣くよりは怒っていろよと背を向けた赤くなってく耳たぶ見てた

094底
彼だけは特別だからいつまでも記憶の底に眠る初恋

☆100:福
父母が笑う家には福来る子どもも犬も猫も幸せ♪
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by yuaruhi | 2010-12-27 20:23 | お気に入り

南雲流水さんの歌

題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

南雲流水さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


013:元気
剥げかけた古いプリクラ見飽きても手帳の隅で元気をくれる

024:相撲
オオバコの茎を絡めて草相撲 縁をそうして切り捨ててきた

036:正義
真実も正義にもみな背を向ける淫靡な言葉に雨は優しい

053:ぽかん
告白をしてもぽかんとする人を缶けり鬼にして逃げてきた

061:奴
悪口の前に必ず置いてある「いい奴だけど」が俯いている

088:マニキュア
マニキュアを乾かしている君がいて爪使えない猫の表情

☆099:イコール
イコールの向こうの君は同じだけ想ってくれているのだろうか
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by yuaruhi | 2010-12-27 20:05 | お気に入り