鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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題詠blog2011を完走した皆様の歌から、いちばん星を集めました。
お題順に並べました。 051 から 100 までです。

細かい作業だったので抜けや間違いがあるかもしれません。
見つけたらご指摘下さい。訂正いたします。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆051:漕(新田瑛さん)自転車を漕いでいるのか自転車に漕がれているかもうわからない

☆051:漕(ひぐらしひなつさん)彼岸へとちいさな舟を漕ぎだせばもうとめどなく水に降る雪

☆051:漕(しづくさん)まえかごに鞄後ろにあたし乗せゆっくりペダル漕ぐ君、夕焼け

☆051:漕(小倉るいさん)荒海に漕ぎ出す舟の運命の如き私のああ鳴門巻

☆051:漕(さくらこさん)大切な人がいました冬空に自転車漕げば零れるひかり

☆052:芯(松木秀さん)ボールペンの芯のインクを最後まで使い切れたら良いボールペン

☆054:丼(nahemaさん)お祭りの金魚ごめんね今日だけは白夜みたいな丼の中

☆056:摘(ひじり純子さん)日曜はブルーベリーを摘みに行く 一昨年からの約束である

☆059:騒(junさん)騒音にしゃぶられている思いしてゼブラ・ゾーンを急いで渡る

☆060:直(龍翔さん)本当は不器用じゃない こんなにも君は上手に直線を引く

☆060:直(湯山昌樹さん)経験のなき我のする忠告を素直に受ける卓球部員

☆060:直(砺波 湊さん)手をつなぐと歌ってくれた人形を家族は誰も直せなかった

☆061:有無(夏樹かのこさん)Yの有無ただそれだけでやわらかい吾のからだに実る花房

☆061:有無(新藤ゆゆさん)なに山か知らないけれど雪だって!有無を言わせず、おかえりブーツ

☆062:墓(竹中 裕貴さん)冬が来るそのきりぎしにわたしたち胸に墓標をならべましたね

☆063:丈(芳立さん)いつからかわらべ少なきひまはりの背丈くらぶるラジオ体操

☆063:丈(月原真幸さん)制服のスカート丈も髪型も校則どおり(ペディキュアは塗る)

☆063:丈(今泉洋子さん)うつかりと本音を吐いてしまひさう丈高く咲く皇帝ダリアに

☆063:丈(鮎美さん)あの草の背丈を越ゆるまでの日の我と姉とがあの草の陰

☆064:おやつ(コバライチ*キコさん)エクレアにソフトクリームメロンパン空はおやつの見本市です

☆064:おやつ(揚巻さん)手のなかにふさいで遊ぶおやつしか食べない小鳥(まだ、あたたかい)

☆065:羽(東雲の月さん)くるくるりくるりくるくるくるくると風車の羽根は青空混ぜる

☆065:羽(遥遥さん)君の言ううその中にも蝶が飛ぶ羽音を聞いた確かに聞いた

☆066:豚(遠野アリスさん)三匹の子豚の物語は長女のわたしにはすこし苦い

☆067:励(蜂田 聞さん)何やらの球根植える父の背を少し離れて励ましている

☆067:励(みち。さん)もしかして励まされてるのだろうか ザリガニが仁王立ちをしている

☆068:コットン(香村かなさん)充分にしみ込んでいるコットンの化粧水から満ちていく朝

☆069:箸(黒崎聡美さん)箸置きに箸を置く所作うつくしく夜はそれよりゆるやかとなる

☆069:箸(星桔梗さん)さよならを切り出しそうな雰囲気に箸を置けずに続ける食事

☆069:箸(峰月 京さん)箸を持つ優雅な白い指先に不埒な想像してる商談

☆071:謡(飯田和馬さん)童謡の景色が胸に落ちたとき大人の君が立っていました

☆073:自然(新津康陽さん)気がつけば自然に僕は僕になり、他の誰かになることはない。

☆074:刃(西中眞二郎さん)立ち並ぶ高層ビルの稜線が刃のごとく蒼天を切る

☆074:刃(廣田さん)子午線の君が世界に差し出した刃の上を歩きはじめる

☆074:刃(詩月めぐさん)きんきんと真白に凍る三日月が刃のように突き刺さる夜

☆075:朱(野州さん)朱の橋を渡る少女を遮って両手を広げていた夏休み

☆075:朱(小林ちいさん)朱鷺の鳴き声を知らない僕たちがそれぞれの手で守るべきもの

☆076:ツリー(桑原憂太郎さん)張りぼてのツリーに色を塗らないと間に合はないので理科をください

☆076:ツリー(ウクレレさん)クリスマスツリーはすべての装飾を脱ぎ捨て森へ帰って行った

☆077:狂(飯田彩乃さん)わたつみの軛(くびき)を捨てて浜に立てば狂へる母とすれ違ひたり

☆077:狂(平野十南さん)ああ花梨お前こんなに実を付けて何を怖がる狂いびとおまえ

☆077:狂(珠弾さん)大体の時を刻んで置き時計 「狂っている」と来客は言う

☆078:卵(原田 町さん)卵かけご飯しばらく食べてないこれから先も食べないだろう

☆080:結婚(Yoshさん)結婚はとっくに済ませてしまいました夢の中でのリプレイ続く

☆080:結婚(梅田啓子さん)三度目の結婚月を迎えたる娘におくる取れたてジャガ芋

☆080:結婚(猫丘ひこ乃さん)着ぐるみの中ではオレは結婚をしてることなど忘れてしまう

☆080:結婚((T-T)さん)君の声聞くとこの頃眠くなる たぶん結婚するんだと思う

☆081:配(空音さん)恋人の気配を消して雑踏に貴方の少し後ろを歩く

☆081:配(五十嵐きよみさん)ぎこちなく「第九」を歌う 配られたカタカナ書きの歌詞を見ながら

☆082:万(吾妻誠一さん)万札を出張前夜差し出して「恥かくな」と言う父思い出す

☆083:溝(南葦太さん)負け犬の視点で歩く道の端 排水溝に草が生えてた

☆083:溝(藻上旅人さん)溝は 埋めても 埋めても そこに 横たわる

☆084:総(薫智さん)これまでの事は総てに繋がっていると気づいてありがたくなる

☆084:総(鈴麗さん)目を開けて世界の声を聞きましょう「総合的な学習の時間」

☆085:フルーツ(津野さん)籠盛りのフルーツの色は鮮やかに白き部屋には白きカーテン

☆088:湧(久哲さん)湧き水を薄めた海の存在の木目にそって立つ覚え書き

☆088:湧(伏木田遊戯さん)湧き水を掬う仕草を疑ってかれこれ二年森を失う

☆088:湧(ネコノカナエさん)湧水はつばめの匂い少しだけ遠くへ行けるような気がする

☆088:湧(やまみんさん)湧き水の流れのように絶え間なく 勇気と希望を持ち続けたい

☆090:そもそも(生田亜々子さん)そのうちに始まる話そもそもの「そ」が聞こえたら気配を消して

☆092:念(清次郎さん)念のため金魚に多めに餌をやり君と映画を見に行く土曜

☆093:迫(草間環さん)迫力が満点なのはいいけれど花火のようなドドンパ娘

☆095:遠慮(じゃみぃさん)デートしよ遠慮するわと彼女言うnon-noのnonと悲しく歌う

☆096:取(豆田 麦さん)取れるかな届きそうでも届かないあの赤い実が一番きれい

☆096:取(小夜こなたさん)明暗を分かつ切り取り線があり既に七十億がひしめく

☆096:取(村木美月さん)お取り寄せ好きの先輩退職し侘しくなったおやつの時間

☆096:取(睡蓮。さん)こんな夜を取っておきたいほろ酔いや降るよな星や君の笑顔を

☆097:毎(伊倉ほたるさん)習慣はひとつのカタチ気が付けば毎朝卵の数をかぞえる

☆098:味(砂乃さん)ほんのりとリンゴ風味のクッキーをさくりとくずす夕飯の前

☆099:惑(不動哲平さん)惑星に住んでいるのを思い出すためにときどきマーラーを聴く

☆099:惑(たえなかすずさん)手のひらに収まりきれぬキーウィを惑星軌道にいま乗せてみよ
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by yuaruhi | 2011-12-16 21:14 | いちばん星

題詠blog2011を完走した皆様の歌から、いちばん星を集めました。
お題順に並べました。 001 から 050 までです。

細かい作業だったので抜けや間違いがあるかもしれません。
見つけたらご指摘下さい。訂正いたします。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆001:初(浅草大将さん)春とともに立ちし香りに驚けば軒端に咲ける梅の初はな

☆001:初(千束さん)初めから底が見えてたこの恋をあきらめ悪く揺さぶっている

☆001:初(天鈿女聖さん)「初音ミク、初音ミク」って叫びなら一億光年先に進める

☆001:初(雑食さん)初恋は九つでした親友と呼ばれて胸がちくとしました

☆002:幸(オリーブさん)坂道の途中にあった幸せを 自転車からは拾えなかった

☆002:幸(富田林薫さん)とおく種であったころの幸せを砂丘のすみから植えてゆきます

☆003:細(こはぎさん)細やかな気遣いが減る二年目の君がますます愛おしくなる

☆007:耕(希屋の浦さん)将来は心耕す人になれそう言った父ラジオ聴いてる

☆007:耕(エクセレント安田さん)耕運機 田圃畦道 田舎道 未舗装疾走 凸凹微動

☆008:下手(はせがわゆづさん)うつむいたまま歩きだす下手くそなうそばかりつくあたたかいゆび

☆009:寒(じゃこさん)寒いでしょう。あなたはそっとささやいて僕のおなかに猫を降ろした

☆010:駆(tafotsさん)ミニ四駆つくったことも無いくせに子ども心が分かるって顔

☆010:駆(藤田美香さん)この世から駆け出した君は正しくてあたしはいっつも空を見上げる

☆011:ゲーム(さとさん)マイカーに乗りきらぬほど子だくさん 笑い転げた人生ゲーム

☆012:堅(牛隆佑さん)いつもより堅い気がするデスクチェア今から僕は少しだけ寝る

☆013:故(るいぼすさん)もしここで事故にあったらどうしよう仕事さぼって下着もエロい

☆013:故(香澄知穂さん)実直で優しい君の故郷には やっぱり優しいバス運転手

☆015:とりあえず(鳥羽省三さん)とりあえず身体を交わしその後で割れたグラスの始末をしよう

☆015:とりあえず(香-キョウ-さん)遊びたい 気になる音、物 たくさんだ / でもとりあえず ゴハンだゴハン

☆016:絹(はこべさん)お豆腐は「絹が好きですか」から始まった その会話には後日談あり

☆016:絹(只野ハルさん)吸水しないイメージがある絹のハンカチだから泣かないつもり

☆018:準備(おおみはじめさん)準備中二十年目も準備中三十年目誰も見てない

☆020:幻(行方祐美さん)ゆめ幻のやうな匂ひに包まれよ朝の五時の霞む浴室

☆021:洗(奈良絵里子さん)誰よりも図工の時間が好きだった 色とりどりの筆洗バケツ

☆022:でたらめ(映子さん)でたらめな 私が生きて きたんだよ /   おまえのご飯 作るためだよ

☆022:でたらめ(理阿弥さん)でたらめにかみむしるひと駅におりなにもしてあげワタシられない

☆023:蜂(三沢左右さん)花めづる蜜蜂ひとつ飛び立てり うららけき日にいざ春よ来よ

☆023:蜂(佐藤紀子さん)穏やかな長女なりしが子を産みて女王蜂のやうな貫禄

☆023:蜂(モヨ子さん)蜜蜂の精一杯なる営みを薔薇の剪定しつつ眺める

☆023:蜂(藤野唯さん)ふたりして蜂に刺されたような夏 秘密がふえて始まる2学期

☆024:謝(牧童さん)いつだって感謝してるさ今はただアジアンタムが気になるだけさ

☆024:謝(こすぎさん)正直に謝れなくてメールする 10行あとに ハートもつけとく

☆025:ミステリー(浅草吉右衛門さん)恋すれば 君の心は ミステリー いつもつかめず 常に解らず

☆026:震(木下侑介さん)西野カナが震えて呟く「履きたいよ……履きたすぎるよ君のパンティ」

☆027:水(船坂圭之介さん)清明であるが佳きかな 飲む水に近き無銘の一刀に酔ふ

☆027:水(葵の助さん)水道の蛇口から出る透明な柱をつかまえたい息子達

☆029:公式(アンタレスさん)先生の訛つよくて忘れ得ぬしゃん(三)角形の合同公式

☆031:電(みずきさん)電飾の点る季節の端にゐてナショナリズムをふと思ひをり

☆031:電(南野耕平さん)もう少しするとわたしは眠るから誰か電気を消してください

☆032:町(新井蜜さん)我が町に住む三人の叔母達が夜中に集ひ煮るあづき粥

☆032:町(髭彦さん)大熊も双葉・浪江も富岡も町(マチ)にしありて町(チヤウ)にはあらず

☆032:町(まるちゃん2323さん)遠吠えとサイレンの音すれ違い夕日が落ちるこの町が好き

☆032:町(北大路京介さん)君が住む町をひとりで訪れて君に会わずに帰っていった

☆033:奇跡(ミウラウミさん)上靴がバスケットゴールに入る奇跡 木村の告白と同時に起こる

☆037:ポーズ(紗都子さん)三日月のポーズで高く伸びゆけば真夏の空にふれるゆびさき

☆037:ポーズ(nobuさん)ポーズ迷う私のふいをつきカメラのシャッター切るあなた意地悪

☆038:抱(畠山拓郎さん)抱きしめてしまいたい気がするけれど見えない壁がいくつも並ぶ

☆038:抱(足知さん)抱き合えばいつもピアスの片方が消えてあなたに流れ出す冬

☆038:抱(酒井景二朗さん)誰一人抱かずに終るこの身ならせめて晒さむ春の息吹に

☆038:抱(南雲流水さん)ブラウスの上からそっと抱きしめるやうに優しい雨に濡れてる

☆039:庭(夏実麦太朗)草花の名前を知らない僕の目にとなりの家の庭の紅い実

☆039:庭(東 徹也さん)世界には必ずどこかひとつだけあなた迎える庭があるんだ

☆039:庭(ちょろ玉さん)校庭に散った桜を焼く人になろうと決めた春だったのだ

☆039:庭(音波さん)あと一歩出せば庭まで出たことになる 夏草が生きている夜

☆039:庭(如月綾さん)あなたには手料理を食べてもらったね (家庭科の調理実習のとき)

☆040:伝(螢子さん)伝わらぬ想いをひとつ水底に沈めています春はすぐそこ

☆041:さっぱり(紫苑さん)さつぱりと剃り跡あをき襟足の背(せな)に匂へる祭り半天

☆041:さっぱり(保武池警部補さん)伊予の帰路舌にさっぱり残りおりこの利発さにだじろぎの宵

☆041:さっぱり(水風抱月さん)倖せが僕にはさっぱり見えなくてそれでも君の恋になりたい

☆041:さっぱり(mikiさん)気が付けばおやつタイムの昼食に さっぱりお茶漬けほっと一息

☆041:さっぱり(中村成志さん)ふぁんたずむ 黴の生えたる土の上をさっぱりと薙ぐ一撃の雨

☆041:さっぱり(高良すなさん)昨日より さっぱりとした ブロッコリー 台風あとの 山原の森

☆041:さっぱり(きたぱらあさみさん)さっぱりこん! 君の言いたいことなんて僕はちっとも理解できない!

☆043:寿(矢野理々座さん)福禄寿 恵比寿それから寿老人 七福神の寿トリオ

☆045:幼稚(晴流奏さん)引き返す事も出来ずに居る僕を追い越していく幼稚園バス

☆045:幼稚(穂ノ木芽央さん)幼稚園バスのトーマスさみしげに最後の子どもを降ろしゆく春

☆046:奏(いちこ(suzu)さん)舞台裏吹奏楽部の人だかり皆それぞれに立ちて座りて

☆047:態(青野ことりさん)中空に放り出された状態でだあれも帰る道を知らない

☆048:束(横雲さん)束ね髪放てば燃ゆる秋の色身は菊の香に抱(いだ)かれてをり

☆048:束(壬生キヨムさん)仲直りにそうめん何束ゆでますか 夏は終わってしまったけれど

☆048:束(星川郁乃さん)素麺が二束残っていることも夏の疲れの一つと思う

☆050:酒(ワンコ山田さん)とりたてて酒癖はそう悪くないすこし緩んですこうし恋する
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by yuaruhi | 2011-12-16 21:03 | いちばん星

五十嵐きよみさんの歌

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

五十嵐きよみさんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


001:初
恐れつつ心をまるごと奪われた初めて海を目にした夏に  Elisabetta

006:困
生か死か苦悩しているときでさえ眼鏡が曇れば普通に困る  Carlos

011:ゲーム
神の目が見下ろすゲーム盤上に駒の一つとして立っている  Rodrigo

040:伝
泣き顔が混じっていても幸福が伝わってくる家族の写真  Carlos

052:芯
真ふたつに梨を切るとき包丁に伝わってくる芯の手ごたえ  Eboli

☆081:配
ぎこちなく「第九」を歌う 配られたカタカナ書きの歌詞を見ながら

082:万
懐かしい昭和のにおい引き出しの奥から万年筆が見つかる  Elisabetta
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by yuaruhi | 2011-12-16 20:49 | お気に入り

砺波 湊さんの歌

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

砺波 湊さんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


023:蜂
針もって空をゆく蜂 六本の不器用そうな足ぶらさげて

039:庭
無花果がひとつ転がり庭隅の重力すこし歪ませている

☆060:直
手をつなぐと歌ってくれた人形を家族は誰も直せなかった

072:汚
あと少し汚れるとこれは雑巾になる運命の布巾を洗う

081:配
配られたA4用紙に罫線が十五本そこに「将来」を書く

089:成
ゲレンデの美しさ語るその合間 成田童夢の笑顔を思う

093:迫
3D映画のひとつの弊害として迫り来る日本語字幕
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by yuaruhi | 2011-12-16 20:17 | お気に入り

たえなかすずさんの歌

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

たえなかすずさんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


039:庭
理解した、理解したから浜離宮恩賜庭園雨降り輪舞(ロンド)

040:伝
さよならを綺麗な姿勢で待ちをればストッキングの伝線ふたつ

048:束
無造作に髪を束ねてキスひとつ 昨日と同じ顔ではなくて

069:箸
天体は交互にまわる菜箸のさきの沈黙水で払うと

086:貴
風力5ほどのかなしさ吹きつけり「貴品」と言ふ名の喫茶店前

094:裂
キーケースじゃらじゃらきみが鳴らすから四月の歌よ裂けないでいて

☆099:惑
手のひらに収まりきれぬキーウィを惑星軌道にいま乗せてみよ
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by yuaruhi | 2011-12-16 19:54 | お気に入り

生田亜々子さん

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

生田亜々子さんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


027:水
少しだけ濁った水をにこやかに大丈夫だと言ってあなたは

032:町
町角に何かが集まってるような、裸のような残存記憶

037:ポーズ
ブロンズの少女はポーズとったまま乳首に雪を積もらせている

073:自然
どこまでも自然なギミースマイルが満ちあふれてる歯科診察室

080:結婚
丁寧に結婚線を書き足して生姜紅茶をさあ飲みましょう

☆090:そもそも
そのうちに始まる話そもそもの「そ」が聞こえたら気配を消して

100:完
コンパスで描いた丸は真ん中に穴が開いててやっぱり未完
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by yuaruhi | 2011-12-15 21:13 | お気に入り

さくらこさんの歌

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

さくらこさんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


001:初
初めての冬を過ごしたぼくたちにいま降り注ぐ透明な春

☆051:漕
大切な人がいました冬空に自転車漕げば零れるひかり

075:朱
初めてのキスは予告がないせいで朱肉に触れたような驚き

077:狂
人の世の桜としての本望はあなたのために狂い咲くこと

082:万
都会には星空がない万華鏡くれる人なら好きになりたい

089:成
コラーゲン育成のため夜10時以降は好きな人と眠るの

095:遠慮
久しぶりに会えたね月も遠慮して昇らないほど世界にふたり
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by yuaruhi | 2011-12-15 20:37 | お気に入り

新藤ゆゆさんの歌

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

新藤ゆゆさんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


014:残
原色の夏にそなえてドロップをひとつ残らずなめてるところ

021:洗
CMで洗濯物をうつくしく泳がす人にあこがれる夏

041:さっぱり
さっぱりとからから風が跳ねながら従順すぎるまつげを揺らす

058:帆
ビン詰めの帆船模型のよび方とセブンスターをおそわった夏

☆061:有無
なに山か知らないけれど雪だって!有無を言わせず、おかえりブーツ

096:取
自販機の取り出し口をらんぼうにまさぐるような恋をしている

099:惑
きゅんとした出来事などを片づけて(迷惑メールは絶えず)年の瀬
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by yuaruhi | 2011-12-15 19:47 | お気に入り

如月綾さんの歌

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

如月綾さんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


001:初
何年も前から「ともだち」だったけど逢うのは今日が初めてですね

005:姿
ああちょっと髪がはねてる(笑) 後姿の観察日記

011:ゲーム
「わからない」君は優しい嘘をつく ゲームと言って背に書いた「すき」

☆039:庭
あなたには手料理を食べてもらったね (家庭科の調理実習のとき)

062:墓
お参りに結局一度も行ってない 公園に埋めたグッピーの墓

075:朱
青春が一人歩きをしているね 朱夏白秋玄冬を置き去り

079:雑
欲しいのはたった2ページ そのために雑誌1冊買おうか悩む
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by yuaruhi | 2011-12-14 20:11 | お気に入り

鮎美さんの歌

題詠blog2011を走り終えた皆様の歌からお気に入りを選んでいます。

鮎美さんの百首歌のなかからお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


003:細
「細雪」ゆつくり朗読してゐたり夏の終はりの先輩の部屋

007:耕
今もなほ我を呪ふは毛筆の授業に書きし「晴耕雨読」

030:遅
遅刻魔の弟の手を引きながら土の色など教へてもらふ

046:奏
凄惨につぎはぎされし「カルメン」を吹奏楽部はいと楽しげに

☆063:丈
あの草の背丈を越ゆるまでの日の我と姉とがあの草の陰

065:羽
もう捨ててしまひましたかをさなごよあの日拾ひしペンギンの羽根

096:取
ほつとりと蚊取線香落つる夕祖母の気配に抱かれて眠る
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by yuaruhi | 2011-12-13 20:40 | お気に入り