鈴木麦太朗/題詠blog用


by yuaruhi
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題詠blog2012を走りきった皆さまの歌から、いちばん星をあつめました。
お題順に並べました。 051 から 100 までです。

間違いや抜けがありましたらご指摘ください。訂正いたします。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆051:囲(壬生キヨムさん)キャンディをなめながら飲む暖かい麦茶のように囲まれている

☆052:世話(ネコノカナエさん)クリオネの世話がしたいなあの淡い羽みたいなのを眺めていたい

☆053:渋(裕希さん)東京の大学生になったから待ち合わせ場所は渋谷のモアイ

☆054:武(七十路淑美さん)武蔵野の面影残る平林寺赤松林にくぐもる読経

☆055:きっと(新井蜜さん)暗がりでそつとしてみて目が眩む、つむるときつと蛇が寝てゐる

☆057:紐(松木秀さん)いっぽんの紐が歩いて恋をして滅びるまでが文明である

☆057:紐(鳥羽省三さん)組紐を編むを習へる者の居て教へる者も居るのが日本

☆057:紐(佐藤紀子さん)くつ紐を一人で結び駆けてゆく 初登校の一年生が

☆057:紐(ひじり純子さん)靴紐を左右で色を変えている17歳の息子であった

☆057:紐(じゃこさん)引っぱれば唾液まみれの飴が出る紐を口からぶら下げている

☆058:涙(芳立さん)夕焼けの傷は癒えたし涙腺がよわくなつたし花を植ゑるか

☆058:涙(龍翔さん)パトラッシュとネロのことだけ考えて貴方の前で涙を流す

☆059:貝(たつかわ梨凰さん)海底にすわり貝殻拾いたる夢の続きをまだ見ておらず

☆059:貝(なまにくさん)もう何も守るものなど無くなった貝殻ざらり撫でていく波

☆059:貝(青野ことりさん)味噌汁の蜆の貝殻庭に撒く どうしてなのか考えもせず

☆063:久しぶり(本間紫織さん)久しぶりからで始まる台本を奥歯辺りで用意している

☆064:志(浅草大将さん)科さかる越の山古志みやま越し見やまぬ雪に春の恋ほしも

☆065:酢(原田 町さん)酢大豆を朝な夕なに食べているチチンプイプイ今日も元気と

☆065:酢(じゃみぃさん)時たてば口も変わるよてへへへへ酢の物たのみ驚きの声

☆067:鎖(るいぼすさん)これからも私を守ってくれるようエンジェルたちを鎖でつなぐ

☆068:巨(円さん)私にも倒せるほどの巨大さの悪があったら、あればいいのに

☆069:カレー(秋月あまねさん)どの家のレシピだろうか炊き出しのカレーライスの味というのは

☆069:カレー(畠山拓郎さん)熱かった夏のビデオを見る夜更けカレー食べたい美味しそうだな

☆070:芸(蓮野 唯さん)芸術がわかるのかねと問いかけた貴方の所作の美に魅せられる

☆070:芸(流川透明さん)芸術かどうかよく解らないけれどギターを破壊するのは止めて

☆070:芸(もふさん)病む人が芽を摘んでいくいたずらのゆえに園芸ためらうと聞く

☆073:庫(杜崎アオさん)変わらない庫内温度にきょうからは冬限定のチョコ積まれゆく

☆073:庫(矢野理々座さん)どうやって入れたんだろう狭い車庫それよりどうやって降りたんだろう

☆073:庫(莢豆さん)彼がいつ帰ったかなんていいじゃない冷凍庫には余ったお肉

☆074:無精(紫苑さん)無精ひげ疎らなるまま午後ひと日憩へる君の喉仏見つ

☆074:無精(朱季さん)出無精と言われたけれどそうじゃないあなたと一緒が嫌なだけです

☆075:溶(出雲もこみさん)彫刻の匠の技の乗り移り溶けるアイスを掬う舌先

☆075:溶(久野はすみさん)溶き芥子ひとさじ添えたバラ肉のほろりくずれる愛はこわいね

☆076:桃(晶さん)薄桃の / 秋の夕べの遠吠えが / すじ雲なぞり堕ちてゆきけり

☆076:桃(吾妻誠一さん)錆びだした缶など気にも留めないで白桃を食う清らかな肉

☆077:転(牧童さん)蹴飛ばせば転げ苦しむシクラメン嫉妬嫉妬と音立てながら

☆078:査(東 徹也さん)「検査でね」続きをさえぎる唇で砂時計まで止める夕暮れ

☆079:帯(今泉洋子さん)漱石に運を運び来し黒猫を携帯電話の待ち受けに据う

☆080:たわむれ(あみーさん)持ったままバイバイと手を振ったから右に左にたわむれんこん

☆080:たわむれ(津野さん)二の腕に乳の匂いを思い出し午前1時の仔猫のたわむれ

☆081:秋(西中眞二郎さん)晩秋の日射しを受ける家ありて軒いっぱいに干柿吊るす

☆081:秋(はこべさん)霧の中秋吉台を訪ぬれどバスのなかから一歩も出られず

☆081:秋(梅田啓子さん)蚊を殺し蚊をころしゆく秋の夜は死海の塩を湯船に入れる

☆081:秋(小倉るいさん)大根を洗う母の背「つ」になりて野渡る風は冷たくて秋

☆082:苔 (御子柴 楓子さん)かみさまが世界とかいう苔玉をにぎりつぶせばぼくは自由だ

☆082:苔(こすぎさん)苔が吸う雨やら霧が木々育てどんがらがっしゃーんと森になる

☆082:苔(飯田和馬さん)ビルの建つ際にひしひし暮らす苔傘でなぞってお釈迦にしちゃう

☆082:苔(五十嵐きよみさん)最後には海苔がなくなりひとつだけとろろ昆布のおにぎりにする / Margaret

☆082:苔(田中ましろさん)すこしだけ怖い眼をした苔のうえふたりは湿り気を帯びていく

☆082:苔(藤崎しづくさん)にょきにょきとめばえるためのおまじない苔のダンスをみんなでみよう

☆083:邪(葉月きららさん)無邪気さも武器に変えてたあの頃と違い覚えた目を閉じること

☆084:西洋(ありくしさん)たよりない男の息吹西洋化食い止めんとて綿毛吹く吾は

☆084:西洋(匿名希望さん)太平洋ひとりぼっちと大西洋ひとりぼっちがまじわるところ

☆084:西洋(桑原憂太郎さん)バブル期が現代史となる後輩と西洋梨のタルトを喰らふ

☆085:甲(砂乃さん)手の甲にメモをするのはミスを呼ぶ 母に言われて手帳に変える

☆086:片(tafotsさん)片糸のよりそいねむる妹のうすいまなぶた 母に似ている

☆087:チャンス(三沢左右さん)チャンスとふ邦題持たる曲つひに低音弦は鳴らされざりき

☆089:喪(ややさん)あっけない母の逝きかた母らしく 母の喪服に袖とおすとき

☆091:締(nobuさん)愛されることの幸せかみ締めてコンパクトの蓋ぱちんと閉める

☆091:締(白亜さん)水道の蛇口をきゅっと締めながら転校すると告げたね、君は 

☆094:担(平和也さん)次くれば担々麺と思いつつ醤油をたのむ初めての店

☆095:樹(横雲さん)散り果てし公孫樹(いちやう)になおも風止まずはや冬の空むなしく広し

☆095:樹(はぼきさん)街路樹に番号札がつけられてそれらも街の備品だと知る

☆095:樹(黒崎立体さん)街路樹に巻きつけられた電飾がただ刺々と浮かぶまひるま

☆096:拭(北大路京介さん)E.YAZAWAタオルでシャワー後の君の身体拭くのが幸せなんだ

☆096:拭(山本左足さん)手拭いで汗をぬぐって空を見てすこし笑って仕事へもどる

☆098:激(葵の助さん)刺激的炭酸水でああわたし今モルモットなのかもしれない

☆098:激(真桜さん)激情をマイルドにするすべはないマーマレードの隠し味でも

☆098:激(由子さん)激してもわれしかいない母だから一日ひと日のわれを待ちおり

☆099:趣(アンタレスさん)床の間の趣き亡父は四季ごとに掛け軸で変え風鎮迄も

☆100:先(天鈿女聖さん)壊れちゃうくらいに好きと叫んでる 伊藤かな恵の先の先まで

☆100:先(フユさん)マネキネコダックの着ぐるみ今週は先輩がやるやっぱり上手い
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by yuaruhi | 2012-12-24 21:43 | いちばん星
題詠blog2012を走りきった皆さまの歌から、いちばん星をあつめました。
お題順に並べました。 001 から 050 までです。

間違いや抜けがありましたらご指摘ください。訂正いたします。

詞書を含む歌もあります。
二行以上にわたる歌は / で区切って一行にしてあります。


☆001:今(ワンコ山田さん)もし出会うかたちを選びなおせても今の二人のこのもどかしさ  

☆001:今(ひいらぎさん)今までと少し違った明日になる玄関先に新しい靴

☆002:隣(柳めぐみさん)お隣りのベランダから来た草の種かわいくてそっと鉢に植えたり

☆002:隣(なつさん)乗合はす隣の女性は筆談に河南省の出身と言ふ

☆005:点(新藤ゆゆさん)点てんがひかりぽこぽこくっついて春になりたがってるるるる

☆006:時代(夏実麦太朗)おおざっぱな青春時代のまんなかに缶コーヒーの缶は立ちおり

☆006:時代(ケンイチさん)潮騒のやはらぎを見る束の間に時代はそつとさらはれてゆく

☆007:驚(風橋 平さん)時代から取り残されて驚いているのでしょうが。朝刊ですよ

☆008:深(不孤不思議さん)深々と下げて謝罪の口もとに舌が見えをりその長きこと

☆009:程(中村成志さん)蝋梅がようやくですねなる程ね、そういう声が嫌なんですね

☆011:揃(シュンイチさん)足並みを揃えて歩くこの道を越えればいちばんちいさな宇宙

☆012:眉(佐竹弓彦さん)眉二つを交互に動かし笑わせる父は優しい動物でした

☆012:眉(珠弾さん)目と眉のあたりが阪神ファンですね笑った顔がパパにそっくり

☆013:逆(Jingoさん)逆立って世界を覗き見ることのミルクココアのごときあまさよ

☆014:偉(ゆらさん)寒いなか偉かったやろと出迎えてくれた誰かさんにもチョコを

☆017:従(すずめさん)従順に飼い馴らされた獣も秘かに爪を研ぐは忘れず

☆020:劇(村田馨さん)山なみに雪解け残り信夫橋をゆるりと渡る喜劇一座が

☆020:劇(柴田匡志さん)劇中の音楽気になりレンタルす嗚呼、この曲はベルリン・フィルか

☆020:劇(黒崎聡美さん)劇的な白さで書かれた落書きの<みんなちゃんとなかよくしよう☆>

☆021:示(南葦太さん)雷のフラッシュライトで撮る写真 取り残された指示代名詞

☆021:示(久哲さん)前方が赤信号を示しても世間は悲しいほど前のめり

☆022:突然(映子さん)広すぎる キミの形に広がった /   ボクの心の突然の 空き

☆022:突然(市川青さん)突然に「こいずみきょうこ」と言ひしきみ 「こいけえいこ」と われ続けたり

☆023:必(エクセレント安田さん)英雄(ヒーロー)の 必殺技が 決まるとき 悪の呪縛の 効果が消える

☆024:玩(遥さん)玩具箱 今日はきれいに片づけて 明日は何かきっと生まれる

☆024:玩(磯野カヅオさん)新装のデパート前で道化師がゴムで動かす玩具配れり

☆025:触(こはぎさん)壮大な君の宇宙に触れるため いま眼裏の星空の下

☆025:触(コバライチ*キコさん)鉄筋に触れた先から移りくる冷気を抱へ夜の街行く

☆025:触(星桔梗さん)触れられぬ距離が尚更くやしくてあなたを嫌いになりそうになる

☆026:シャワー(ゆこさん)地球儀に温水シャワーかけながらザトウクジラとライオンおもう

☆026:シャワー(ちょろ玉さん)うわの空の頭のなかまで響きいるシャワーは君のはだかの音だ

☆028:脂(椋さん)ごみ箱の口紅落とした脱脂綿(コットン)を そっと拾ってドアを出ていく

☆029:座(村木美月さん)ベランダで星座眺めて缶ビール愛する人に逢えますように

☆029:座(我妻俊樹さん)東京のどこかで死んでいく鳩とならんで座る地面に月を

☆029:座(飯田彩乃さん)さっきまで窓辺に座っていた姉がシフォンケーキになる昼下がり

☆032:詰(猫丘ひこ乃さん)煮詰まったソースがこびりついたって落ちちゃうような鍋みたくなれ

☆033:滝(さとうはなさん)泣きながら深夜に髪を洗うときわたしは凍る凍る滝です

☆033:滝(湯山昌樹さん)水煙に滝見台ごと包まれて誰もが縦でシャッターを切る

☆035:むしろ(槐さん)怪我よりも揃ひのカップ失ふを悲しむしろき指を含(ふふ)めり

☆035:むしろ(粉粧楼さん)色の無い夢は次々閉じてゆきむしろこれから夜は始まる

☆036:右(紗都子さん)右側に風を添わせて左にはからめるためのゆびを泳がす

"☆036:右(穂ノ木芽央さん)青インク右あがりの文字かすれ気味思ひだすのは貌より背中
"

☆037:牙(みさん)生き物のいのちは澱み青猫の牙よ吸血鬼の微笑よ

☆037:牙(秋さん)骨だけのティラノサウルス牙出してみんな見てないところで踊る

☆037:牙(西村湯呑さん)牙じゃなく八重歯だろって言ってから何かと世話焼きに来る鬼娘

☆040:勉強(熊野ぱくさん)ドトールで勉強中のふりをして女子高生を盗み見ている

☆041:喫(みずきさん)一番茶満喫したる初夏の光が青く身ぬち降りつむ

☆042:稲(睡蓮。さん)整然と並ぶ稲穂か麦の穂かお行儀良くてごほうびの雨

☆044:ドライ(小夜こなたさん)義母からのドライフルーツぎっしりのパウンドケーキは隣家へあげる

☆044:ドライ(希屋の浦さん)パン生地にドライフルーツ散りばめたまっ赤なベリーがやたら目につく

☆047:ふるさと(ほたるさん)かなかなが鳴く木陰からふるさとの夏へタイムスリップしている

☆049:敷(南野耕平さん)敷島と名付けられたる戦艦の進水の日は晴れていたのか

☆050:活(薫智さん)活き活きとしている君を支えたいそんな気にする笑顔なんだな

☆050:活(鮎美さん)ご活躍をお祈りしますと結ばれしメール閉ぢ風呂の追ひ焚きをする
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by yuaruhi | 2012-12-24 21:42 | いちばん星

すずめさんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

すずめさんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


☆017:従
従順に飼い馴らされた獣も秘かに爪を研ぐは忘れず

039:蹴
まつりごと蹴鞠の如くもてあそぶ上が上なら民草も亦

045:罰
神仏も時世に合わせ緩キャラで罰は少な目罪は大目に

072:狭
"広き門狭き門など埒も無しなべて滅びぬ道のあるべき
"

082:苔
朽ち臥して苔生す杜や蝉しぐれ夢と過ぎにし夢の数々

084:西洋
[国際化]似て非なるべし[西洋化]ゆめ散らすまじ山桜花

094:担
誰もまた担う定めに堪えも得ず野に棄て風に与え来し悔い
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by yuaruhi | 2012-12-24 21:29 | お気に入り

久哲さんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

久哲さんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


☆021:示
前方が赤信号を示しても世間は悲しいほど前のめり

022:突然
感情の一歩手前で立ち止まり突然、水になる通り雨 

040:勉強
不勉強ゆえに全てが曲線で構成された僕のふるさと

053:渋
丹念に柿渋色に染めたけど芯からプラスチックだ俺は

060:プレゼント
クリスマスプレゼントには不向きだが君にも赤道を引いてやる

081:秋
秋葉原デビューを果たす王様の見た目は華やかな一騎駆け

088:訂
折々の世相に合わせ妖怪の改訂版が出てくる夜道
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by yuaruhi | 2012-12-24 20:51 | お気に入り

久野はすみさんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

久野はすみさんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


001:今
長旅になるやも知れぬ文庫版古今和歌集ひざにのせたり

009:程
簡単な旅程の紙を手渡しぬ余白に鳥の落書きをして

016:力
カステラを切り分けながら揺れている茅を見ていた風の力を

073:庫
喩ではなく現実としてある朝は冷蔵庫より鍵を見つける

☆075:溶
溶き芥子ひとさじ添えたバラ肉のほろりくずれる愛はこわいね

083:邪
今日のわれをしいて入れるとするならば邪悪なパンダというカテゴリー

086:片
蜂の巣をたたき落とせしその日よりときおり襲いくる片頭痛
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by yuaruhi | 2012-12-24 20:29 | お気に入り

莢豆さんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

莢豆さんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


017:従
雰囲気で選んだ人に従って地図を見ないでたどり着く癖

027:損
だがしかし経験したから言うけれど寂しがり屋は損だと思う。

046:犀
アフリカの色をして立つアスファルト金木犀を浴びて白犀

055:きっと
ぬくいならきっとなんでもいいのでしょう脱いだパンツにくるまる猫よ

☆073:庫
彼がいつ帰ったかなんていいじゃない冷凍庫には余ったお肉

078:査
紋白に心知られてなるものか揚羽模様の大捜査線

089:喪
今年、また想像上の親戚の喪中葉書が月末に着く
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by yuaruhi | 2012-12-24 20:05 | お気に入り

鮎美さんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

鮎美さんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


001:今
オリーブの澱む缶詰捨てたればたつた今よりはつなつとなる

010:カード
決意を以て我は捨てたりふるさとの商店街のポイントカード

029:座
東京より帰り来ればリビングに老父眠りをり座りしままに

☆050:活
ご活躍をお祈りしますと結ばれしメール閉ぢ風呂の追ひ焚きをする

077:転
家中の転倒防止のスロープもろくろく使はず逝きたり祖父は

081:秋
人生の秋豊かなれ両親の鉄道旅行の写真の増ゑて

097:尾
太き尾をのたりのたりとうち振りて洗濯物のうへにて眠る
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by yuaruhi | 2012-12-24 19:38 | お気に入り

新藤ゆゆさんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

新藤ゆゆさんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


☆005:点
点てんがひかりぽこぽこくっついて春になりたがってるるるる

014:偉
(人前で泣かないことが偉いんじゃなくて)日焼けのあとが疼いた

018:希
山際は希望にかぎりなく近いオレンジでした しゅんと吐く息

038:的
アップルパイが圧倒的な正しさで崩されてゆく白い窓ぎわ

053:渋
半分は渋谷でできたせいしゅんの残りはんぶんのひと、さよなら

061:企
よどみなくブルーな空のはじっこに企業秘密と書かれたプラグ

075:溶
溶けだしてしまったような夕やけのオレンジ 戻れないということ
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by yuaruhi | 2012-12-24 19:09 | お気に入り

矢野理々座さんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

矢野理々座さんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


001:今
「今に見ていろよいつかは俺だって」誰に見ていて欲しいんだろう

016:力
短歌力検定がもしあったなら麦太朗氏は何段だろう?

050:活
婚活に有利な会社選ぶため就活に有利な大学選ぶ

☆073:庫
どうやって入れたんだろう狭い車庫それよりどうやって降りたんだろう

081:秋
秋なすび嫁に食わすな言うけれどそこまでうまいとも思えない

083:邪
風邪引いた時は恋人欲しくなる元気な時にももちろん欲しい

091:締
ネクタイをおでこに締めた瞬間に無敵のスイッチ入りっぱなし
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by yuaruhi | 2012-12-24 17:03 | お気に入り

藤崎しづくさんの歌

題詠blog2012を走りきった皆さまの歌からお気に入りを選んでいます。

藤崎しづくさんの百首からお気に入り七首を選んでみました。
☆印を付けた歌がいちばんのお気に入りです。


014:偉
偉くてもいいし偉くなくてもいいポテトサラダをきれいにつぶす

034:聞
まなうらに咲いたダリアのものがたり差し支えないならば聞かせて

044:ドライ
冷蔵庫の音をきいてるひなひなとドライフラワーさかさまにして

056:晩
一晩で編みあげる靴とこなつの葉っぱ一枚ちぎっておくれ

075:溶
忘れてもいいよと声をしめらせて指をしらないまま溶けてゆく

☆082:苔
にょきにょきとめばえるためのおまじない苔のダンスをみんなでみよう

099:趣
オレンジの満月ぐっとひきよせる わたしの趣味をどうこう言うな
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by yuaruhi | 2012-12-24 15:48 | お気に入り